スリランカへの6泊7日の旅行を計画中の方は多いのではないでしょうか?南アジアに位置するスリランカは大小さまざまな見どころに恵まれ、旅の目的も人それぞれです。
例えば、ユネスコ世界遺産に登録された数々の史跡を巡りたい方、野生動物のサファリを体験したい方、紅茶の名産地を走る有名な「紅茶列車」に乗車したい方、本場のアーユルヴェーダで心身を癒やしたい方、南国のビーチリゾートでのんびり過ごしたい方──楽しみ方は実に多彩です。
そこで今回は、そうした様々なご希望に応えるテーマ別モデルコースをご提案します。それぞれのプランで、ご自身の興味に合わせたスリランカ旅行を6泊7日で最大限満喫できるよう工夫しています。
なお、以下のプランはすべて成田発着を前提に日程を組んでいます。日本を出発する日を1日目、成田に帰国する日を7日目としてカウントします。
2025年現在、日本とスリランカを結ぶ直行便は成田空港発着のみとなっています。乗り継ぎ便を避けたい方は、国内で成田まで移動してから直行便を利用することも検討してみてください。
もちろん、ご予算に合わせてこれらをより手頃なホテルに置き換えることも可能です。それでは各モデルプランの詳細を見ていきましょう。
世界遺産周遊プラン

成田空港を午前11:15(日本時間)に出発し、コロンボ郊外のバンダラナイケ国際空港に現地時間17:05到着。空港から車で20~30分ほどの海辺の街ネゴンボへ移動し、この日はスリランカの玄関口ネゴンボで宿泊します。
朝、ネゴンボを出発し車で約3時間半かけてスリランカ最初の古都アヌラーダプラへ向かいます。

広大な遺跡公園となっているアヌラーダプラを2~3時間かけて観光しましょう。
観光後はランチタイムです。アヌラーダプラには大型レストランから地元食堂までありますが、例えば以下のようなお店はいかがでしょうか。
- Seedevi Family Restaurant(シーデヴィ・ファミリーレストラン): スリランカ料理・インド料理・中華料理と品揃え豊富な大型店。昼時には多彩なおかずが並ぶビュッフェも人気です。
- Ceylan Lodge Restaurant(セイラン・ロッジ・レストラン): シーフードプレートや欧風メニューも揃うホテル併設レストラン。落ち着いた雰囲気で観光客にも利用しやすいです。
ランチ後、午後は車で約1時間半移動し、ヘリタンス・カンダラマホテルへ向かいます。この有名ホテルはスリランカの巨匠建築家ジェフリー・バワが設計したもので、ジャングルに溶け込むような独特の建築美が見どころです。

ヘリタンス・カンダラマは建物の壁面を覆うツタや周囲の森林と一体化したデザインが特徴で、“自然と共存するホテル”として世界的にも知られています。
到着後はホテルでゆっくり過ごしましょう。リゾート内にはスパもあり、希望があればアーユルヴェーダのトリートメントを体験するのも一興です(要予約)。
例えば、額に温めたオイルを垂らす伝統療法シロダーラと全身マッサージを組み合わせた約1時間のコースは約70 USD(約1万円)で受けられます。旅の疲れを癒やす絶好の機会ですね。
朝食後、ホテルから車で40分ほどの所にあるシーギリヤ・ロックの観光へ出発します。

頂上へは狭い階段を登って約1~1.5時間。往復で2時間程度みておきましょう。頂上からはジャングルを一望でき、その絶景は一見の価値ありです。
下山後は付近のレストランで昼食を。シーギリヤ周辺のおすすめランチスポットを二つご紹介します。
- Ahinsa Restaurant(アヒンサー・レストラン): スリランカ定番のフィッシュカレーやチキンカレー、さらにコットゥロティなどが評判。エアコン付きの室内席もあり、観光で火照った体を冷やしながら食事できます。
- Soul Food Café(ソウルフード・カフェ): シーギリヤ・ロックを望むテラス席が人気のカフェ。提供メニューはすべて植物性食材のみで調理されており、旅行中胃が疲れた時のヘルシーな食事に最適です(屋内エアコン席もあり)。
昼食後、車で約30分移動してダンブッラ石窟寺院を訪れます。

こちらも1時間ほどかけて見学しましょう。石をくり抜いた洞窟内部に、美しい彩色の天井画と大小様々な仏像が所狭しと並ぶ光景は圧巻です。夕方までに観光を終えたら、再びヘリタンス・カンダラマのホテルへ戻ります。この日は同じホテルに連泊し、ジャングルビューのプールやホテル施設でのんびり過ごすのも良いでしょう。
朝食後、車で約1時間半かけてポロンナルワ遺跡へ向かいます。

12〜13世紀に繁栄した古都ポロンナルワでは、仏教寺院や宮殿跡、大仏の石像など見応えある遺構が点在しています。広い遺跡エリアを効率よく回るため、自転車やレンタル電動カートを利用するのも一案です。
およそ2時間かけて主要スポットを観光したら、昼食タイムです。遺跡周辺には地元の家庭料理を提供する小さな食堂もありますが、観光客に人気のランチスポットを挙げるとすれば次の2店でしょう。
- Rasa Bojun Gedara(ラサ・ボジュン・ゲダラ): 土鍋で仕上げたジャックフルーツカレーやマンゴーカレーといったユニークなメニューが名物。スパイスの効いたスリランカの家庭的な味を堪能できます。
- Jaga Food – Authentic Lunch & Dinner(ジャガ・フード): 巨大なハス池に面したオープンエアのコテージレストラン。日替わりのライス&カリーは野菜中心のおかずも多く、ヘルシー志向の方にも好評です。食事しながらのんびり景色を楽しめます。
昼食後は再び車で長距離移動です。約3時間かけて中央高地の町キャンディへ向かいます。途中、キャンディ近郊のGiragama Tea Factory(ギラガマ紅茶工場)に立ち寄り見学しましょう。スリランカ有数の紅茶産地であるキャンディ周辺には紅茶工場が点在していますが、Giragama Tea Factoryはその中でも歴史が古く見学設備が整った施設です。【※説明しよう: スリランカを代表する紅茶ブランド「セイロンティー」の製造過程を実際に見学でき、工場見学後にはできたての紅茶を試飲することもできます】 茶畑の香りに包まれながら紅茶の製造工程を学んだ後、キャンディ市内のホテルにチェックインします。
この日はスリランカ名物の紅茶列車に乗ってみましょう。

キャンディ駅を午前11:15発の列車に乗車し、高原の景色を車窓から楽しみながら約2時間かけて紅茶畑の広がる駅町ハットン(Hatton)まで移動します。
緑の丘陵地帯に整然と並ぶ茶畑や、点在する茶園労働者の村を眺めていると、あっという間に時間が過ぎるでしょう。12時台には車内で昼食時間となるため、乗車前に駅や街でテイクアウト用ランチボックスを調達しておくのがおすすめです。
例えばキャンディ駅近くには、注文後に作りたてサンドイッチを用意してくれるBuono(ブオーノ)(駅から徒歩3分)や、ヘルシーなボウルやラップサンドを提供するCafe Secret Alley(カフェ・シークレット・アリー)(駅から徒歩8分)といったテイクアウト可能なお店があります。

早めに購入して列車旅のお供にしましょう。ハットン駅に13:31到着後、事前手配しておいたチャーター車にてキャンディ市内のホテルへ戻ります(車で約2時間)。
午後はキャンディの仏歯寺を観光しましょう。

寺院内部には金の仏舎利容器がおさめられており、多くの参拝客で賑わいます。1~2時間ほどかけて参拝・見学すると良いでしょう。タイミングに余裕があれば、17時開始のキャンディアン・ダンスの公演を鑑賞するのも選択肢です(仏歯寺から徒歩圏のキャンディ市民ホールで毎日開催)。
伝統舞踊と音楽のショーは異文化体験として一見の価値ありです。もしダンス鑑賞を先にする場合は、その後に仏歯寺を参拝しても構いません。
いよいよ旅も最終盤です。朝、キャンディから車で約3時間かけて首都コロンボへ移動します。

到着後は市内を軽く観光しましょう。有名なヒンドゥー教寺院やコロニアル建築の街並みを車窓から巡ったり、ペター地区のローカル市場を覗いてみたりと、短時間でもスリランカ最大の都市の雰囲気は味わえます。
旅の締めくくりにコロンボ名物のアフタヌーンティーを楽しむのもおすすめです。例えば海沿いの老舗ホテルGalle Face Hotel(ゴールフェイス・ホテル)では3段スタンドまたはビュッフェ形式で優雅なハイティーを提供しており、インド洋に沈む夕陽を眺めながらのティータイムは格別です。


また最新の高級ホテルシャングリラ・コロンボでも、ピアノなどの生演奏をBGMに豪華な3段ティーセットが味わえます。

それぞれ趣が異なるので、お好みで選ぶと良いでしょう。夕方になったら空港へ向かいます(コロンボ市内から空港までは車で約30分)。夜19:50発の成田行き直行便に搭乗します。
日本時間の翌朝8:10、成田空港に到着。お疲れ様でした!
世界遺産と紅茶列車満喫プラン

専用車で朝にネゴンボを出発し、緑豊かな丘陵地帯の街キャンディへ向かいます(所要約3時間)。昼前にはキャンディに到着するので、まずは郊外のGiragama Tea Factory(ギラガマ紅茶工場)を見学しましょう。

茶葉の香り漂う工場で紅茶の製法を学んだら、市内中心部へ戻りキャンディ湖畔を散策。昼食は街の人気レストランで取りましょう。キャンディには観光客に定評のある飲食店がいくつもあります。例えば:
- Devon Restaurant & Bakery(デボン・レストラン&ベーカリー): スリランカ料理から洋食まで幅広いメニューが揃うファミリーレストラン。清潔感のある店内と豊富なペストリー類で家族連れにも人気です。
- Slightly Chilled Lounge(スライトリー・チルド・ラウンジ): カジュアルなバー兼レストラン。半屋外のテラス席からキャンディ湖を一望でき、昼間でも風通しが良く景色を楽しみながら涼めます。西洋料理や中華風メニューもあり、連日カレー続きの口休めにも◎。
午後はキャンディの仏歯寺(ダラダーマーリガーワ寺院)を参拝しましょう。スリランカ仏教の聖地であるこの寺院では、一日に数回行われる法要の時間にあわせて内部の仏舎利容器が一般公開されます。タイミングが合えば参拝客とともにその荘厳な儀式を体験できます。夕方までキャンディ市内を観光した後はホテルにチェックインします。
いよいよこの旅のハイライト、紅茶列車での鉄道旅です。朝8:55キャンディ発のエラ(Ella)行き各駅停車列車に乗車します。
列車はキャンディを出ると、やがて標高を上げながらヌワラエリヤ方面へと進み、車窓には一面に広がる茶畑が現れます。

途中駅での乗降やスリランカ人乗客との触れ合いも旅の醍醐味です。6~7時間ほどの長旅になりますので、車内で退屈しないよう景色を楽しんだり音楽を聴いたりしつつ過ごしましょう(※トイレは各車両に簡易的なものがあります)。
列車は午後3時38分にエラ駅へ到着します。

高原の小さな町エラは欧米人旅行者に人気の避暑地で、おしゃれなカフェやレストランが集まっています。夕方は近くのナインアーチブリッジを訪れてみましょう。

エラ駅から先に一駅進んだデモダラ駅との中間に位置するこの橋は、ジャングルの中に突如現れるフォトジェニックなランドマークです。

エラ駅からトゥクトゥク(三輪タクシー)を利用すれば手軽に行けますし、体力に余裕があれば徒歩で線路沿いに1時間ほどハイキングして訪れることもできます。
夕暮れ時、運が良ければ橋を渡る列車との写真が撮れるでしょう。エラの街に戻った後は、ヨーロッパ風のレストランでディナーはいかがでしょうか。
長旅でスリランカ料理に少し飽きてきた方には、評判の洋食店AK Ristoro(AKリストロ)のパスタやピザがおすすめです。たまには違う味で舌を休めるのも旅を長く楽しむコツです。
朝、車でエラを出発し南部海岸の街ゴール(Galle)へ向かいます(所要約3.5時間)。山岳地帯から一転、海沿いのドライブを楽しみつつ昼前にゴールに到着です。

ゴールは17~18世紀にかけオランダ人が統治拠点とした城塞都市で、旧市街全体が世界遺産「ゴール要塞都市」として保存されています。
まずはオランダ要塞の城壁沿いを歩き、灯台や歴史的建造物が並ぶ街並みを散策しましょう。石畳の小道やコロニアル風の建物はまるでヨーロッパのような雰囲気です。

散策後の午後には、旧市街にあるラグジュアリーホテルアマンガラで優雅なアフタヌーンティーを楽しみましょう。

歴史あるホテルの落ち着いたラウンジで紅茶とスイーツを味わえば、長旅の疲れも癒やされます。
朝食後、ゴールから車で約1時間北上し、ビーチリゾートエリアのベントータへ向かいます。

青い海とヤシの木に囲まれたベントータは、スリランカを代表するリゾートタウンの一つです。
日中はホテル前のビーチで南国の太陽を浴びながら、思い思いにリゾート気分を満喫しましょう。海水浴はもちろん、プールで泳いだり、スパでマッサージを受けたりと贅沢な時間を過ごせます。
アクティブに楽しみたい方は、ボートサファリに参加してみてはいかがでしょう。ベントータ川近くのCaptain’s Boat Houseではマングローブ林を巡るボートツアーを催行しており、所要1時間ほどで熱帯の動植物を観察できます。
※豆知識: マングローブ林にはトカゲやカワセミ、ワニなど多様な生き物が生息しており、運が良ければボート上から間近に野生動物を見られるかもしれません。
夕方までビーチと自然を満喫したら、夜は引き続きベントータのリゾートホテルでゆっくりお休みください。
午前中はチェックアウトまでリゾートでのんびり過ごした後、車で約1時間半かけてコロンボへ移動します。時間に余裕があればコロンボ市内で最後の買い物を楽しみましょう。
紅茶やスパイス、宝石などスリランカならではのお土産探しに、市内のデパートや老舗専門店に立ち寄るのも良い思い出になります。

夕方近くになったら、前日までのプラン同様にコロンボ発19:50の成田行きフライトに合わせ空港へ向かいましょう。
朝、日本に無事到着です。
世界遺産とアーユルヴェーダ体験プラン

早朝から車でシギリヤ方面へ向かいます。午前中のうちにシーギリヤ・ロックに到着し、涼しいうちに登攀開始です(所要約3時間、観光詳細は前述プラン3日目を参照)。

シーギリヤの雄大な景色を堪能した後は、近隣で昼食をとりましょう。
おすすめレストランは前述のAhinsa RestaurantやSoul Food Caféです。
お腹を満たしたら、午後はそのままシーギリヤ近郊のAyugiri Ayurveda Wellness Resort Sigiriya(アユギリ・アーユルヴェーダ・ウェルネスリゾート・シギリヤ)にチェックインします。

ここは近年オープンしたラグジュアリーなアーユルヴェーダ宿泊施設で、滞在中毎日プロの施術が受けられるヘルスリトリートです。
アーユルヴェーダはインド発祥の伝統医療で、スリランカでは保養やリラクゼーションとしても人気。脈診による体質診断から食事、オイルマッサージまで包括的に心身を整えるプログラムが体験できます。
チェックイン後は、まず館内のアーユルヴェーダ医師によるコンサルテーション(問診)を受けましょう。一人ひとりの体調や体質に合わせて、その日以降に受ける施術内容や食事プランが提案されます。夜はリゾートでヘルシー志向のディナーをいただき、早めに休みます。
この日は終日アーユルヴェーダ三昧です。朝は鳥のさえずりとともにヨガクラスから一日が始まります。早朝のヨガで体を目覚めさせた後、アーユルヴェーダ食の朝食をゆっくり味わいましょう。
午前中はハーブオイルを使った全身マッサージやシロダーラなどのトリートメントを受け、心身のコリをほぐします。午後も必要に応じて施術やハーバルバス(薬草風呂)でリラックス。
リゾート内で読書をしたり、プールサイドで景色を眺めたりと自由に過ごしてください。ピドゥランガラ・ロックへのトレッキングも希望があれば可能です(ホテルから車で20分)。

適度なハイキングで汗を流した後にスパに戻り、夕方はハーブティーを飲みながら瞑想…という贅沢な時間もこのプランならでは。夜は星空を眺めつつ就寝します(Ayugiriリゾートに連泊)。
名残惜しいですが朝チェックアウトし、車で南西方向へ移動します。途中、時間に余裕があれば出発前にダンブッラ石窟寺院を見学しても良いでしょう(シギリヤから車で30分)。

黄金の涅槃仏像で有名な石窟内の雰囲気は荘厳で、瞑想後の心に染み入るかもしれません。ダンブッラで観光する場合、昼食は寺院近くの以下のようなレストランがおすすめです。
- Heritage Rangiri Villa Restaurant(ヘリテージ・ランギリヴィラ): 石窟寺院から徒歩圏内にある高評価レストラン。日替わりのライス&カリーやドーサ(南インド風クレープ)、ベジタリアンメニューも豊富で、観光客の口コミ評価も高いお店です。
- Fika The Outlet(フィーカ・ジ・アウトレット): 欧風のパスタやバーガーといった洋食から、スリランカ風軽食、本格エスプレッソまで揃うお洒落カフェ。寺院観光後の休憩にぴったりです。
午後、車で約3時間かけて再び西海岸のネゴンボへ戻ります。向かう先はJetwing Ayurveda Pavilions(ジェットウィング・アーユルヴェーダ・パビリオンズ)です。ネゴンボ市街に位置するこのホテルは、宿泊客向けに本格的なアーユルヴェーダ療法とヨガを提供する専門リゾートです。チェックイン後、周囲の喧騒を離れた静かな庭園でひと息つきましょう。夕食付きプランで予約していれば、カロリー計算されたヘルシーなスリランカ料理が用意されます。明日に備えてこの日はゆっくり休みます。
朝からホテル内でアーユルヴェーダ三昧のひとときを過ごします。医師の指導のもとハーブオイルトリートメントやスチームバスを体験し、ヨガクラスで体を動かし、消化に良い薬膳料理をいただきます。
まさに贅沢な癒やしの時間です。午後はオプショナルでピンナワラ象の孤児院を訪れることも可能です(車で片道約2時間)。

たくさんの象たちがお散歩したり川で水浴びしたりする姿はとても愛らしく、訪問客にも大人気のスポットです。夕方までにホテルへ戻り、最後の夜は再び穏やかな気分で休みましょう。翌日のフライトに備え、荷造りも忘れずに。
朝、ホテルで最後のトリートメントやヨガを終えた後、チェックアウトして車で約40分のコロンボ市内へ向かいます。コロンボではお土産の買い忘れがないか市内のショップを巡ったり、時間があればコロンボ国立博物館などを見学したりして過ごしましょう。

出発前のティータイムには、前述したガレフェイス・ホテルかシャングリラ・コロンボでアフタヌーンティーを楽しむのも良いアイデアです。リラックスした気分のまま、夜のフライトに合わせて空港へ移動します(19:50コロンボ発→成田行き)。
成田到着。お疲れ様でした。心身ともにリフレッシュできたでしょうか。
世界遺産・紅茶列車・ビーチリゾート満喫プラン

朝、ドライバーと合流してキャンディへ出発(約3時間)。途中の車窓からはヤシの木々や田園風景が広がり、スリランカの郊外の様子が楽しめます。

キャンディ到着後、郊外のGiragama Tea Factoryで紅茶工場見学をした後、市内中心部へ。
昼食にはキャンディ市内の人気レストラン(DevonやSlightly Chilled Loungeなど前プラン2日目参照)で名物料理をいただきましょう。
午後はキャンディの仏歯寺を観光します。仏歯寺では敬虔なスリランカ人の祈りの様子も見ることができ、文化的な感動を覚えることでしょう。

夕刻、キャンディ市内または郊外のホテルでチェックイン。ゆっくり休んで翌日に備えます。
朝から再び紅茶列車の旅へ!8:55キャンディ発の列車に乗り込み、エラ方面へ向かいます。ただし今回は長時間の乗車が難しい場合に備え、臨機応変にアレンジしましょう。

もし指定席が取れず混雑した3等車しか乗れない場合、6~7時間立ちっぱなしは大変です。その場合は発着地を短縮する方法もあります。
一例として、車で高原の町ハプタレー(Haputale)まで先回りし、14:30発の列車に1時間ほど乗ってエラまでのハイライト区間だけを体験する手もあります。
または、ヌワラエリヤ近郊のナヌオヤ(Nanu Oya)駅から3時間程度乗車してエラへ向かうプランもおすすめです。
いずれにせよ、無理のない範囲で絶景列車の旅を楽しみましょう。車窓からは果てしなく続く茶畑と山あいの村々、美しい滝の景観などが次々に現れ、写真撮影にも忙しくなるはずです。
エラ駅到着後は、時間が許せばナインアーチブリッジへも足を延ばしてみましょう(アクセス方法は前プラン3日目を参照)。

その後エラから車で宿へ移動します。
朝、エラを出発し南海岸のゴールへ向かいます(約3.5時間)。ゴール旧市街に着いたら、オランダ要塞跡を中心にゴールの街並みを観光します(観光内容は前プラン4日目参照)。

アンティークショップやジュエリーショップなども多いので、散策しながら立ち寄ってみるのも楽しいでしょう。

午後はホテル「アマンガラ」での優雅なティータイムを楽しんでから、車で約1時間のベントータへ移動します。ベントータではビーチ沿いのリゾートホテルにチェックインし、波音をBGMに南国の夜をお楽しみください。
終日ベントータでビーチリゾートを満喫します。朝はゆっくり目に起きて、ホテルのプライベートビーチでひと泳ぎ。

ヤシの木陰で読書をしたり昼寝をしたりと贅沢な時間を過ごしましょう。希望者はボートツアーでマングローブ林クルーズ(前プラン5日目参照)に出かけても良いですね。
海岸沿いのレストランで新鮮なシーフードランチをいただくのもお忘れなく。特にシュリンプカレーやロブスターグリルなど、この地域ならではの海の幸は絶品です。
午後もビーチやプールでのんびり過ごし、リゾートライフを満喫しましょう。
名残を惜しみつつ朝にベントータを出発し、車で約1時間半でコロンボへ向かいます。
市内到着後は空港へ行くまでの時間を使ってショッピングや市内観光を楽しみましょう。コロンボ市内には大型ショッピングモール「オデール」や「ダッチホスピタル(旧蘭病院を改装した商業施設)」など、お土産探しに最適なスポットがあります。

紅茶やスパイス、バティック(ろうけつ染め布)製品など、この機会にお気に入りを見つけてください。夕刻、旅の締めに再度アフタヌーンティーを楽しむのも良いでしょう(ガレフェイス・ホテルやシャングリラ・コロンボでどうぞ)。

その後、19:50発の成田行きフライトに合わせて空港へ移動します。
成田到着。海と山のコントラストが印象的な旅、お疲れ様でした!
世界遺産・サファリ・紅茶列車・アーユルヴェーダ満喫プラン

朝、ネゴンボを出発して車でシーギリヤ方面へ(約4時間)。午前中にシーギリヤ・ロックの観光を開始します(詳細は前述プラン3日目参照)。

大岩に刻まれた天空の宮殿跡を堪能した後、下山して近くのレストランで昼食を取りましょう(Ahinsa Restaurant等がおすすめ)。
午後は車で約40分移動し、今宵宿泊するヘリタンス・カンダラマホテルへ向かいます。

ジャングルと湖に囲まれたこのホテルで自然を感じながらひと休み。時間があればホテル内スパでアーユルヴェーダの施術を受けてみるのも良いでしょう(事前予約推奨)。夜はホテルのレストランでディナーを楽しみます。
朝食後、車で約50分のミンネルワ国立公園へ向かいます。ここでサファリ体験に挑戦です!四輪駆動のジープに乗り換えて、ガイドと共に園内を3時間ほどかけて巡ります。

特に乾季には数十頭単位のアジアゾウが湖畔に集う壮観な光景に出会えるかもしれません。他にもシカやクジャク、ワニなど多様な野生動物を間近に観察できます。サファリで自然を満喫した後は、近くのレストランで昼食休憩を。
- The Wadiya(ワディヤ): ミンネルワ湖を望む絶景ロケーションのレストラン。ビュッフェまたはアラカルトで、湖風を感じながらゆったり休憩できます。
- Alo‑Ha Coffee Habarana(アロハ・コーヒー・ハバラナ): ピザやサンドイッチ、スリランカ風軽食などが揃うカフェレストラン。無料Wi-Fiと冷房完備で快適に過ごせます。ジープサファリの待ち時間調整にも便利です。
昼食後、車で約2時間半かけて古都キャンディへ移動します。夕方までにキャンディのホテルへチェックインしひと休みしましょう。
時間が許せば、この日のうちにキャンディ市内観光の一部としてキャンディアン・ダンス鑑賞に出かけることも可能です。伝統舞踊の力強いステップと音楽は旅の思い出になるでしょう。
午前中はキャンディ観光です。まずキャンディ駅発11:15の列車に乗り、ハットン駅まで約2時間の鉄道旅を楽しみます(紅茶列車の体験)。

車内から眺める緑の山々と茶畑の景色は爽快です。ハットン到着後、迎えの車でキャンディに戻り、仏歯寺を参拝します(観光詳細は前述プラン5日目参照)。
午後~夕方はキャンディ市内で自由行動。ショッピングや散策を楽しみましょう。

前日サファリで疲れている場合は、ホテルでの休息日にあててもOKです。夜はキャンディ泊(連泊)。
朝食後、スーツケースに荷物をまとめてチェックアウト。専用車でネゴンボへ向けて出発します(約2時間半)。正午前後にネゴンボ市内のJetwing Ayurveda Pavilionsに到着しチェックイン。

この日は伝統医学アーユルヴェーダの施術で旅の疲れを癒やしましょう。チェックイン時に予約しておいたトリートメントの時間を確認し、それまでホテル内でリラックスします。
夕刻、アーユルヴェーダのオイルマッサージやハーバルボールトリートメントを体験。心地よい刺激と薬草の香りに包まれて、体が芯から温まるのを感じるでしょう。そのままホテルで夕食をとり、静かな環境の中ぐっすり休みます。
いよいよ最終日です。朝は宿泊プランに含まれているヨガや瞑想クラスに参加し、爽やかな気分で一日をスタートさせましょう。その後、最後のアーユルヴェーダトリートメントを受けてリフレッシュします。
チェックアウト後、車で30分ほどかけてコロンボ市内へ移動。午後はコロンボ市内観光とショッピングを楽しみます。

おすすめはコロニアル建築が美しいフォート地区の散策や、有名宝石店でのスリランカサファイア選びなど。お茶の専門店で上質なセイロン紅茶を買い求めるのもお忘れなく。
夕方、旅の最後にもう一度アフタヌーンティーでゆったり過ごしましょう(ガレフェイス・ホテルの海風が心地よいテラス席などがおすすめです)。

その後、19:50発の帰国便に合わせて空港へ向かいます。
朝、成田空港到着。盛りだくさんだったスリランカの旅もこれで終わりです。文化遺産から自然体験、癒やしの時間まで、多面的なスリランカの魅力をきっと感じていただけたことでしょう。ぜひまた機会があれば、今度は違う季節のスリランカも訪れてみてくださいね。旅の思い出にサバーイ(幸運)を!
以上