スリランカ旅行を計画中の皆さん、「現地でのお金の両替、ちゃんとできるかな?」「1日にどれくらい現金を持っていれば足りるだろう?」と不安に感じていませんか?
初めて訪れる国では通貨や両替事情が分からず心配になりますよね。特にスリランカは現金主体の社会と言われ、チップ習慣もあるため、現地通貨ルピーをどのくらい用意すべきか悩む方も多いでしょう。
そこで本記事では、スリランカでの両替方法と現金準備のポイントを解説します。
到着時に便利な空港での両替から、市内でより有利なレートが得られる両替所の情報、そして1日あたりに持っておくと安心なルピー額の目安についてご紹介していきたいと思います。
さらに、宿泊先でクレジットカードが使えるか事前確認する重要性についても触れます。しっかり準備を整えて、スリランカ旅行を安心して楽しみましょう!
空港での両替:到着後すぐに日本円を交換可能
スリランカに到着したら、まず空港の銀行両替カウンターで現地通貨に両替するのが最も手軽です。
バンダラナイケ国際空港(コロンボ空港)の到着ロビーには複数の銀行カウンターがあり、24時間営業しているため深夜着の便でも安心して利用できます。
以下は到着ロビーをでてからドライバーに合流するまでの道筋を動画にしましたが、この短い道程の中に為替カウンターがナランでいます。
どのカウンターも提供しているレートはほぼ同じなので、長い列に並ぶ必要はありません。手持ちの日本円を直接スリランカ・ルピー(LKR)に交換でき、特別な手続きも不要なので非常に簡単です。
空港で両替する利点は安全かつ確実なことです。旅行者に慣れた銀行スタッフが対応し、偽札を掴まされる心配もほとんどありません。
また、日本ではスリランカ・ルピーへの両替はできない(またはレートが非常に悪い)ため、日本円の現金は現地でルピーに替えるのが基本となります。空港到着直後に必要なタクシー代や軽食代程度のルピーを手に入れておけば、旅のスタートもスムーズでしょう。
ただし空港の両替レートは、市内の両替所や銀行と比べると若干割高(手数料が高め)になる傾向があります。そのため、空港では必要最低限の額だけ両替し、残りは後で市内で換えるというのも賢い方法です。
例えば、到着直後の移動費や初日〜二日目に使う分だけを空港で両替しておき、落ち着いたら市街でよりお得なレートの場所を探す、というプランも検討しましょう。
市内の両替所:空港より良いレートを狙うなら
スリランカ国内の都市部には、空港より有利なレートで両替できる場所がいくつかあります。
代表的なのは市中の両替所や銀行です。コロンボや主要観光地の町中には、両替専門のカウンターや宝石店の一角で営業している両替商が存在し、空港よりレートが良い場合があります。
例えば、同じ日本円1万円を両替するにも、市内の方が空港より数百円分多くルピーを受け取れることもあります。大きな金額をまとめて替える予定があるなら1000LKR〜2000LKR(500円〜1000円)くらいの差はでてきます。
市内の銀行で両替するのも安心な方法です。銀行は公式レートに近いレートを提示し、手数料も明示されているため信頼性があります。ただし営業時間が平日昼間に限られる場合が多く、旅行の日程によっては利用しづらい点に注意しましょう。
一方、民間の両替商(両替所)はレート面では最も有利なことが多いですが、その代わり安全性や信頼性のチェックが必要です。観光客だと分かると公式レートとは異なる不利なレートを提示されたり、計算をごまかされたりするケースもゼロではありません。
ご利用の際は必ずその場でレシートや計算内容を確認し、怪しい店舗は避けることが大切です。幸い、評判の良い両替所はレート表をきちんと掲示しており、宝石店が兼営する両替カウンターなどは比較的安心と言われます。また一度に全額を交換せず、数回に分けて様子を見るのもリスク軽減につながります。
ATMでの現金引き出しという方法もあります。スリランカでは主要な町に国際ブランド対応のATMが多く、クレジットカードやデビットカードで現地通貨を引き出すことが可能です。
ATM利用時のレート自体は銀行間の為替レートに近く比較的良好ですが、利用銀行の手数料やカードの海外引出手数料がかかる点には注意してください。それでも、不足したときに追加で現金を入手できる手段としてATMを覚えておくと安心です。
まとめると、レート重視なら市内の両替(またはATM利用)が有利ですが、初めての旅で安全・確実さを優先するなら空港両替が手軽です。短期の旅行であれば、多少のレート差よりも確実に両替できる安心感のほうが旅の満足度に繋がることも多いでしょう。ご自身の旅行スタイルに合わせ、空港と市内の両替を上手に使い分けてください。
1日あたり必要な現金はどれくらい?(タクシーチャーター利用の場合)
では実際、スリランカ旅行中にどれくらいの現金(ルピー)を持っていれば安心なのでしょうか。ちなみにこれだけドル円などの主要通貨で円安が進んでいてもスリランカルピーに対しては円高方向になっています。(ただ、スリランカ国内は新興国なのでインフレしています。)

現在は1スリランカルピーは約0.5円となっています。つまり1万円もっていれば2万スリランカルピー程度に変換することができます。
必要額は旅行の内容や過ごし方によって変わりますが、ここでは当社のタクシーチャーター(専用車)サービスをご利用の場合を前提に考えてみましょう。専用車チャーターをご利用の場合、大きな移動費は事前決済済みですが、ドライバーへのチップや食事代、入場料など日々のこまごました支払いは現金で行うことになります。
スリランカはチップ文化の国です。快適な旅のサポートをしてくれるドライバーには、ぜひ感謝の気持ちとしてチップを渡しましょう。目安としてドライバーへのチップは1日あたり約1,000円(約2,000ルピー)〜2,000円(約4,000ルピー)です。
たとえば5日間チャーターするなら、チップとして合計5,000〜10,000円分(約1万〜2万ルピー)は予算に組み込んでおくと良いでしょう。もちろんサービス内容によって増減させて構いませんが、「頼んで良かった!」と思える旅になった際は少し多めに渡すと、現地の方との信頼関係も深まります。
食事代や飲み物代も毎日必要になります。スリランカの物価は日本と比べれば安めですが、観光客向けのレストランやホテルで食事をするとそれなりの金額になります。
一般的なローカル食堂なら1食あたり数百ルピー〜1,000ルピー程度ですが、観光客向けのレストランでは1,500〜3,000ルピー程度(約750〜1,500円)することもあります。(レストランでもチップは必要ですし、ホテルも荷物を運んでくれる方にチップは必要になってきます。)
昼食・夕食で合わせて2,000〜5,000ルピー程度、加えてカフェでの休憩やミネラルウォーター購入など細かな出費が1日数百ルピーは発生するでしょう。それなりの店であればクレジットカードで支払うことが出来るので現金の出費は抑えられますが、現地に根ざした店などでは低価格にはなりますがクレジットカードに対応していないケースもあります。
さらに一番現金が必要になるのは観光地への入場料です。
観光地 | 金額 |
---|---|
シーギリヤロック | 大人$35 (約1万ルピーで支払い可能) 子供$20 (約6000ルピーで支払い可能) (6歳未満は無料) |
ピドゥンガラロック | 大人1000ルピー 子供500ルピー(6歳未満は無料) |
ダンブッラ石窟寺院 | 大人2000ルピー 子供1000ルピー(5歳未満は無料) |
キャンディ仏歯寺 | 大人2000ルピー (15歳未満は無料) |
アヌラーダプラ共通券 | 大人約9000ルピー 子供約4500ルピー(6歳未満は無料) |
ポロンナルワ共通券 |
※これれは随時変更となるのであくまで上記は参考価格として捉えてください
以上を踏まえると、チップを合わせて1日あたり約10,000ルピー前後を用意しておけば、多くの場合安心と言えます。日本円換算で約5,000円程度です。もちろん、観光内容によってはさらに現金が必要です。
サファリ等の高額なアクティビティや買い物を予定している場合は、その分のルピーもあらかじめ多めに確保しておきましょう。
サファリも現地窓口での支払いは原則スリランカルピーでの支払いとなります。入場料はだいたい8000スリランカルピーですが、ジープ代は大体どのサファリも半日で1.5万スリランカルピーから2万ルピーとなります。(事前予約ならクレカで支払えます。)
小さな額面の紙幣を用意することもポイントです。スリランカでは最大額紙幣が5,000ルピーですが、チップで5,000ルピー札を出すとお釣りが作れなかったり嫌がられたりする場合があります。
1,000ルピー以下の紙幣(500ルピー札や100ルピー札など)を多めにもらっておくよう、空港両替の際にお願いすることもできます。大きいお札しか手元にないときは、スーパーマーケットやホテルで買い物をして両替えをお願いする(大きい紙幣を細かく崩す)といった工夫をすると良いでしょう。
ホテルの支払い方法:カード利用可否を事前に確認
最後に、ホテルや宿泊先での支払いについて注意点です。スリランカでは大手ホテルや高級リゾートを中心にクレジットカードが利用できる場所も増えていますが、小規模なホテルやゲストハウスでは現金払いのみというところも少なくありません。
予約時にオンライン決済を済ませていない場合や、現地で宿泊料金を支払う必要がある場合は、事前にその宿泊先がカード支払いに対応しているかを確認しておきましょう。予約確認書や公式サイトに支払い方法の記載があるはずです。不明な場合は宿に直接問い合わせるのが確実です。
もしクレジットカード不可の宿泊先だった場合、宿泊費相当の大きな額を現地通貨で用意しなければなりません。たとえば宿泊費が合計で日本円にして3万円なら、その時点のレートで約6万ルピー前後の現金が必要です。そのような大金を急に用意するのは大変ですから、日本出発前に把握しておき、必要に応じて空港で多めに両替しておくか、旅の途中で銀行やATMを利用して補充できるよう計画しておくと安心です。
また、クレジットカード利用可のホテルであっても、通信環境の不調や端末トラブルでカード決済ができないケースも稀にあります。念のため予備の現金を持っておく、あるいは予備のカードを用意しておくことも旅先では重要です。デポジット(預り金)としてチェックイン時にカード提示を求められる場合もありますので、クレジットカード派の方も1枚は持参しましょう。
以上、スリランカ旅行における両替と現金の持ち方について解説しました。空港では手軽に両替でき、市内ではより良いレートを得られる可能性があります。それぞれの利点を活かしつつ、1日に必要なルピーを計算して余裕をもって用意しておくことが大切です。加えて、宿泊先の支払い方法も事前確認しておけば、旅先で「現金が足りない!」と慌てるリスクを減らせます。
十分な準備を整えておけば、現地でのお金の心配を最小限に抑えられます。スリランカでの観光や移動に集中でき、充実した旅を過ごせることでしょう。しっかり両替と支払い対策をして、思い出深いスリランカ旅行を存分にお楽しみください!