スリランカで専用車をチャーターする際、「ドライバーの資格って何だろう?」と疑問に思ったことはありませんか。
ユイ実は、スリランカ政府は観光客を安全に送迎・案内するドライバーに対して公式の資格(ライセンス)制度を設けています。



本記事では Tourist Driver 資格 と Chauffeur Guide Driver 資格 という2種類の観光ドライバー資格についてわかりやすく紹介します。
それぞれの取得要件や役割の違い、民間団体による資格との比較、そして公認ドライバーを利用する重要性について詳しく解説していきます。安全で充実したスリランカ旅行のために、ぜひ参考にしてください。
Tourist Driver資格とは?
Tourist Driver(ツーリストドライバー)資格 は、スリランカ観光開発庁(SLTDA – Sri Lanka Tourism Development Authority)によって発行される公式な観光運転手のライセンスです。
この資格を取得したドライバーは、観光客の専用車による送迎サービスを行うことが認められた「政府公認ドライバー」です。取得には所定の短期研修の修了など基本的な要件を満たす必要があり、申請後にSLTDAから写真付きの身分証(IDカード)が発行されます。
Tourist Driver資格を持つ運転手は観光地への安全な移動を提供するプロであり、スリランカ国内を安心して旅するための心強い存在です。
経験豊富なドライバーであれば外国語に堪能で海外生活の経験がある人もおり、旅程の相談や簡単な情報提供にも応じてくれるでしょう。



ただし注意したいのは、このライセンスには「観光案内業務の権限は含まれない」点です。
実際、SLTDA公認のツーリストドライバーのライセンスカード正面には “NOT FOR Guiding”(ガイド不可)との注意書きが明記されています。



これは「遺跡や寺院など観光名所で専門的な案内をしてはいけない」という意味であり、例えば世界遺産シーギリヤ・ロックの見学では現地専門ガイドを別途手配する必要があります
あくまでTourist Driverの役割は「安全な運転と基本的サポート」に徹する点を押さえておきましょう。



弊社(スリランカタクシーチャーターサービス)のスタンダードプランは基本的にはTourist Driverの手配となります!
安全運転を心がけ皆様の旅程によりそったドライバーを手配いたします!
Chauffeur Guide Driver資格とは?
Chauffeur Guide Driver(ショーファーガイドドライバー)資格 は、Tourist Driverよりも上位に位置づけられるドライバー兼案内役の公式ライセンスです。



SLTDAが発行する 「公認ドライバーガイド免許」 にあたり、少人数の旅行者グループに対して運転しながら観光地の案内や解説まで行える高度な資格です!
Chauffeur Guide Driverは観光バスに同乗する国家公認ガイドとは異なり、自らハンドルを握りつつガイドも担当できる点が特徴です(まさに “ドライバーガイド” とも呼ばれます)。



この資格を取得するハードルは高く、SLTDAによる選考試験や研修課程が課されます。具体的には、応募者は一定の学歴や語学力を有することが求められ、筆記試験や面接による選抜に合格しなければなりません。
その後、およそ6ヶ月間にわたる専門的なトレーニングコースを修了して初めてライセンスが付与されます。観光地の歴史や文化に関する深い知識、接客マナー、救急救護や安全運転技術など多岐にわたる教育プログラムが組まれています。



まさにプロ中のプロと言える存在です。資格取得後もライセンスは毎年更新制で、更新時には健康診断書や無事故証明の提出が義務付けられるため常に資質が担保されています!
Chauffeur Guide Driver資格保持者は、公式に観光ガイド業務を行う権限を持っています。したがって、お客様を各観光スポットに同行し、現地で詳しい説明を提供することが可能です。
例えばシーギリヤ・ロックでは運転手自身が一緒に頂上まで登り、遺跡の歴史を語ってくれるでしょう。また、紅茶工場の見学やサファリへの同行では通訳としてサポートし、お客様が言葉の壁を感じることなく体験を満喫できるよう手助けします。
このようにChauffeur Guide Driverは「一人で運転手+現地案内人の二役」をこなせる存在として、ワンランク上の充実した旅を実現してくれます。



弊社のプラチナドライバーは、このChauffer Guide Driverをお客様にアテンドさせます!



運転だけでなく観光地への同行や説明も行います!また、日本語プラチナドライバーであれば紅茶工場などでの説明の通訳も実施しています!


Tourist DriverとChauffeur Guide Driverの比較



上記のように2種類の資格には役割や要件に明確な違いがあります。以下に主要な項目をまとめた比較表を掲載します。
| 資格名称 | Tourist Driver(ツーリストドライバー) | Chauffeur Guide Driver(ショーファーガイドドライバー) |
|---|---|---|
| 発行機関 | SLTDA(スリランカ観光開発庁) ※政府観光庁が発行する公的ライセンス | SLTDA(スリランカ観光開発庁) ※Tourist Driverの上位に位置づけられる公的ライセンス |
| 取得要件 | 基本的な研修の受講 (数日のワークショップ修了後に申請) | 厳格な選考試験に合格し、約6ヶ月の研修コース修了 ※語学・教養面で高い基準あり |
| 業務範囲 | 運転業務に専従(観光地への送迎) ※観光地でのガイド行為は不可 | 運転+観光案内が可能(ドライバーガイド) ※観光名所で同行解説や通訳も担当できる |
| ライセンス表示 | 「Tourist Driver」IDカード(写真付き) ※表面に“NOT FOR Guiding”と記載 | 「Chauffeur Tourist Guide」ライセンス証 ※公認ガイドとしてID番号が登録されオンラインで真偽確認可 |
| メリット | 運転に集中するためコストを抑えられる (車両と運転手の手配費用のみ) | 一人二役でガイドを別途雇う必要なし (効率的かつ充実した観光が可能) |
※いずれの資格もSLTDAによる公式な認定証であり、所持ドライバーは観光客の有料送迎業務が法的に許可されています。資格保持者は所定の訓練修了に加えて毎年ライセンス更新が必要で、無事故記録や健康状態もチェックされています。
SLTDA公認資格とNTDA民間資格の違い
スリランカ国内には、SLTDA以外にも観光ドライバー向けの資格や認定証を発行している団体があります。
その代表例が NTDA(National Tourist Drivers Association) という業界団体です。NTDAは観光運転手の協会として独自の研修や品質基準を設け、メンバーに対して「認定証」や身分証を発行しています。



しかし、NTDAの発行するライセンスはあくまで民間団体内の資格(会員証)に過ぎず、政府による公的資格とは異なる点に注意が必要です。
以下に政府機関と民間団体による資格の違いを比較表にまとめました。
| 資格発行主体 | 概要・性質 | 付与される資格 |
|---|---|---|
| SLTDA スリランカ 観光開発庁 | 観光分野を所管する政府機関。観光ドライバーやガイドに対し公式なライセンスを発行する。試験・研修を経て厳格に認定され、法的に有効な営業許可証となる。 | Tourist Driver、Chauffeur Guide Driver など(公的資格) ※毎年更新制・公式サイト上で資格保有者の確認可能 |
| NTDA 全スリランカ 観光ドライバー協会 | 観光ドライバーの業界団体(民間組織)。SLTDA公認の研修プログラムを一部受託しているが、発行するのは団体独自の認定証であり政府公認の営業許可ではない。ドライバーは会員費を払い加入する仕組み。 | NTDA発行のメンバーIDカード(民間資格) ※SLTDAライセンス保持者が追加で取得するケースもあるが、NTDAのみでは公式なドライバー資格とはみなされない |



要するに、SLTDAライセンスこそがスリランカ政府公認の唯一の「観光ドライバー資格」です。
NTDAを含む民間団体の認定は公式な許可証ではなく、仮にNTDAのみのドライバーが有償で観光客を送迎すれば無許可営業となります。そのため旅行者の皆さんは、ドライバーが提示する資格がSLTDA発行のものかどうかを確認することが大切です。
非公認ドライバーには要注意!価格の安さだけで選ばないで
最後に、観光ドライバーを選ぶ際の注意点について触れておきます。
スリランカには残念ながら政府の公認資格を持たないまま違法に観光客を乗せて営業しているドライバーも存在します。
特に「他社より格安です!」とうたう一部の業者では、このような無資格ドライバーを斡旋している可能性があるため注意が必要です。公認資格を持たないドライバーは十分な研修を受けていない場合が多く、運転マナーやサービス品質、安全面でリスクが高まります。



それだけでなく、法律上認められていない無許可営業の車両では万一事故に遭った場合に保険が適用されない可能性も指摘されています。
実際、「事故時に正式な許可のない運転では保険金支払いが拒否された」というケースも報告されています。大切なご自身の旅を守るためにも、料金の安さだけで飛びつかず信頼できる公認ドライバーかどうかを必ず確認しましょう。
幸い、SLTDAのライセンスはドライバー本人がカード原本を所持しています。
予約前に「Tourist DriverまたはChauffeur Guideの公認ライセンスを持っていますか?」と確認したり、当日ドライバーが提示するIDカードにSLTDAのロゴやホログラムが入っているかチェックしたりすると良いでしょう。公式資格を持つドライバーであれば、こうした問い合わせにも明確に答えられるはずです。
SLTCSなら安心!公認Tourist Driver/Chauffeur Guideのみを採用



スリランカ旅行を安全かつ充実したものにするには、やはり信頼できる公認ドライバーに依頼することが一番の近道です。
弊社「スリランカタクシーチャーターサービス(SLTCS)」では、この点をご心配いただく必要はありません。なぜなら在籍ドライバーは全員がSLTDA発行のTourist DriverまたはChauffeur Guide Driver資格保持者だからです。



政府公認ドライバーのみと契約することで、お客様に常に安心・安全な移動サービスを提供しております。
さらにご希望に応じて、当社ではドライバーのグレードをお選びいただけます。予算重視の方には スタンダードプラン(Tourist Driver資格保有者が担当)を、旅の質を高めたい方には プラチナプラン(Chauffeur Guide Driver資格保有者が担当)をご用意しています。
プラチナプランでは経験豊富なドライバーが運転はもちろん、各観光地ではお客様に同行して現地の説明や通訳まで行います(※「ガイド」としてではなくあくまで追加サービスの位置づけです)。
例えばシーギリヤ・ロックではドライバーが一緒に頂上まで登り、壁画の見どころを教えてくれますし、紅茶工場見学ではスタッフとのやり取りを日本語に訳してスムーズに案内してくれます。



長年の実績に裏打ちされたホスピタリティも備えており、途中で清潔なトイレ休憩場所を提案するなど細かな気配りも期待できます。
一方のスタンダードプランでも、公認Tourist Driverがドライバーとして責任を持って旅程をサポートいたします。観光案内こそ行えませんが、安全運転と親切な対応で快適な移動時間をお約束します。


公認ドライバーによる手厚いサービスで、スリランカ旅行はきっと期待以上に思い出深いものとなるでしょう。当社では日本人のお客様に寄り添い、現地事情に精通したドライバー達が「最高のパートナー」として旅をサポートいたします(※プラチナプランの場合)。
ぜひ信頼できる観光ドライバーとともに、南アジアの楽園スリランカを心ゆくまで満喫してください。安全・安心そして感動の旅づくりを、全力でお手伝いいたします!









