緑の茶畑に囲まれた渓谷に9連のアーチ橋、その上を青い列車がゆっくりと走る――。
まるで映画のワンシーンのようなこの絶景は、近年SNSで世界中に拡散され、日本人旅行者にも「一度は見たい!」と人気急上昇中です。

スリランカ・エッラ近郊にある「ナインアーチブリッジ(Nine Arch Bridge)」は、高原鉄道のハイライトとして知られるインスタ映えスポット。
ユイ実際にLonely Planetから「世界で最も素晴らしい鉄道旅のひとつ」と太鼓判を押された絶景列車ルート上にあり、訪れた人を魅了しています。



本記事では、このナインアーチブリッジへの詳しい行き方と観光のポイント、さらに見逃せない周辺スポットや宿泊情報まで網羅して解説します。
雄大な景色を安全かつ快適に楽しむコツや、現地での注意点もしっかり押さえて、不安を解消しましょう。それでは早速、エッラの天空に架かる絶景の橋へご案内します!
ナインアーチブリッジとは?
ナインアーチブリッジは、スリランカ中央高地の山あいに位置する鉄道橋です。エッラ(Ella)駅とデモダラ(Demodara)駅の間、標高約1,000mの高原地帯にあり、長さ約91メートル・高さ約24メートルにも及ぶ優美な9連アーチが特徴。







その形から地元では「天空の橋(Bridge in the Sky)」とも呼ばれ、英国統治時代の1921年に建設されたレンガ造りのアーチ橋です。
もともとは茶葉輸送の鉄道インフラとして架けられましたが、現在では「世界一フォトジェニックな鉄道風景」として世界中の観光客を惹きつける存在です。
特に青い車体の列車が橋上を走り抜ける光景は圧巻で、SNSへの投稿が火付け役となり近年一大観光名所になりました。周囲は濃緑のジャングルや茶畑が広がり、橋の下には霧に煙る谷間が続くロケーションの良さも魅力です。
ナインアーチブリッジ自体は入場料無料で、誰でも橋の上まで歩いて渡ったり写真を撮ったりできます。現在はスリランカ政府によって文化財的に保護されており、観光インフラも整備されつつあります。
ナインアーチブリッジを列車で見に行く方法
「せっかくなら列車に乗ってナインアーチブリッジを渡ってみたい!」という方に向けて、鉄道での行き方を解説します。
スリランカ屈指の人気を誇るキャンディ~エッラ間の高原列車(愛称:紅茶列車)は、エッラ近郊の景勝地を巡るハイライト。実はナインアーチブリッジはエッラ駅のすぐ先に位置するため、列車で橋を渡るにはエッラより一駅先のデモダラ駅まで乗車する必要があります。
例えばキャンディ発の列車でエッラに到着してしまうと、ナインアーチブリッジを目前に下車することになり渡れないので注意してください。



私もこのことを知らずにエッラで降りてしまい落胆しました。。最初に調べておけばよかったです。



乗車券は「エッラ→デモダラ間」もしくは「キャンディ→デモダラ間」で購入しておきましょう。
列車チケットの予約方法
高原列車は大人気のため、できれば事前予約がおすすめです。スリランカ国鉄の公式オンライン予約サイト(Sri Lanka Railways E-ticket)では乗車予定日の30日前から指定席の予約が可能で、パスポート番号を入力して購入できます。
一等展望車や二等指定席は発売開始と同時に満席になることも多く、特に12~3月の乾季や連休シーズンは競争率が非常に高いです。そのため予約開始日(乗車の1か月前)に合わせてすぐ申し込むのが理想的です。
公式サイトは英語表示ですが手順は比較的シンプルなので、確実に座席を確保したい方はチャレンジしてみましょう。予約完了後はEチケットが発行され、当日はスマホ画面のQRコード提示で乗車できます。



もし公式サイト等で希望列車の予約が取れなかった場合でも諦める必要はありません。現地駅で当日券(自由席)を購入すれば、満席でも列車に乗り込むこと自体は可能です!
長距離普通列車には予約無しでも乗れる二等・三等の自由席車両が連結されており、指定券が満席でも駅窓口で当日分の自由席切符を販売しています。もちろん席の保証はなく、混雑時は立ち乗りになりますが、それでもナインアーチブリッジを含む絶景区間を体験するチャンスは残されています。


特に景色のハイライトはエッラ前後のわずか1~2時間程度ですので、「少し立つくらいなら我慢できる」という方は飛び乗ってしまうのも手です。



実際に橋の上から写真を撮る目的なら、むしろ自由席でドア付近に立った方が身を乗り出せて撮影しやすいです!
長時間乗車が不安な場合は部分乗車プランも
キャンディ~エッラ間の全区間を通しで列車移動すると約7時間かかり、車内はノンエアコンで揺れもあるため人によっては疲れてしまいます。



そこでおすすめなのが、絶景区間だけ列車に乗って前後は車で移動する部分乗車プランです。
例えばエッラの西にあるハプタレー(Haputale)駅まで専用車で先回りし、そこからエッラを経てデモダラ駅まで約1時間半だけ鉄道に乗るという方法があります。





ハプタレー~デモダラ間にはちょうどナインアーチブリッジを含むハイライト区間が含まれており、短時間で効率良く絶景列車体験が可能です。
実際、弊社スリランカタクシーチャーターサービス(SLTCS)でもこうした「車+紅茶列車部分乗車」のプランをご提案しています。専用車送迎付きなので大きな荷物は車に預け、身軽な格好で乗車できるのも利点です。
ドライバーが事前に駅で三等車の当日乗車券を手配してくれるので安心して飛び乗れますし、列車下車後は目的地までまた車で快適に移動できます。
実際に「予約が満席で焦ったが、現地ドライバーの計らいで紅茶列車の美景区間だけ乗れた」という口コミも多数寄せられています。長時間列車に揺られる必要がなくなるためスケジュールに余裕が生まれ、体力面でも負担軽減になります。



ナインアーチブリッジも含め美味しいところ取りで鉄道旅を楽しみたい方は、ぜひこうしたプランも検討してみてください。


列車で行く際のポイント
列車で行く際のポイントをまとめると以下となります。
- 橋を渡るタイミング: 列車でナインアーチブリッジを通過する際は、ぜひドア付近や窓側から外の景色を堪能してください。列車は徐行運転しますが停車はしないため、写真・動画はシャッターチャンスを逃さないように。なお、2022年運行開始の観光列車「エッラ・オデッセイ号」はナインアーチブリッジ上で特別停車(約5分)するサービスがあります。乗車できれば橋の上から周囲の景色をゆっくり眺めたり記念撮影することも可能です。
- 車内設備: トイレはありますが車内販売の食べ物・飲み物は限られるため、水や軽食を持ち込むと安心です。高原地帯は天候が変わりやすく、標高が上がると冷え込むこともあるので羽織るものがあると良いでしょう。窓は開閉自由なので、顔に当たる風を感じながらのんびり揺られるローカル体験もぜひ味わってみてください。
- 混雑対策: 列車は欧米人を中心に常に混雑しています。指定席以外で乗る場合は発車時刻の30分以上前には駅に行き、ホームで列に並びましょう。エッラ行き列車はキャンディ始発で既に乗客が多いため、途中駅から乗る際は満員も覚悟です。荷物は最小限にし、動きやすい服装で乗車すると身軽に対応できます。
- デモダラ駅からの戻り: 列車でデモダラ駅まで行った後、エッラ方面へ戻るにはタクシーやトゥクトゥクを手配する必要があります。弊社チャーター車をご利用の場合は駅までお迎えに上がりますので、そのまま次の目的地へスムーズに移動可能です。自力で帰る場合は駅でトゥクトゥク交渉となります(おおよそエッラ町まで片道30分、料金2,000~3,000ルピー目安)。事前に運転手と料金交渉をしっかり行いましょう。
列車を使わずにナインアーチブリッジを訪れる方法
「鉄道のチケットが取れなかった」「時間の都合で列車には乗らないけど橋は見たい」という方でも、ご安心ください。ナインアーチブリッジへは車やバイクで近くまで行き、徒歩で橋までアクセスすることが可能です。
エッラ市街地(バス停や鉄道駅周辺)から橋の入口までは約1.5kmほどで、徒歩の場合20~30分のハイキングになります。
スニーカーなど歩きやすい靴で出かけましょう。ヒル(蛭)が出ることもあるので、心配な方は長袖長ズボン+厚手の靴下で肌を露出しない対策をしておくと安心です。
橋までの徒歩ルートと注意点
車を降りたら、あとは茶畑や森の中の小道を歩いて橋を目指します。入口には「Nine Arch Bridge」の青い看板が立っており、そこから先は一本道なので迷う心配はほとんどありません。
晴天時は木漏れ日が気持ち良く、途中には展望スポットもあって散策としても楽しい道のりです。ただし復路(帰り道)は上りになりますので、汗をかいたり息が切れたりするかもしれません。水分補給用の飲み物を持参し、無理のないペースで戻りましょう。



実際に私も歩いていきましたが、坂が本当に急で大変でした。行きは下りなのですが、帰りがのぼりです。往復で1時間は見ておきましょう。
道中は売店や簡易トイレもありますが、過度な期待は禁物です。観光客向けにココナッツジュースや焼きとうもろこしを売る屋台がぽつぽつと営業しています(※味はお好みが分かれるので話のタネ程度に)。
橋のそばには眺めの良いカフェもあり、2階席から橋全体を見渡せる絶好ポイントになっています。列車が来る時間までここで休憩して待つのも良いでしょう。
メニューは軽食とドリンク中心ですが、展望料込みと思えば許容範囲です。トイレやWi-Fi、クレジットカード決済に対応している店もあるので活用してください。
列車通過のタイミングを狙おう
ナインアーチブリッジ観光で最大のハイライトは、何と言っても橋を列車が渡る瞬間です。しかしスリランカ鉄道は時刻表通りに来ないことも多く、「いつ来るのか分からない」というのが難点。
そこで現地では橋付近のカフェや売店に列車通過時刻の看板が掲示されています。おおよその目安として、午前は6:30頃から11:00頃までに数本、午後は12:30頃から17:40頃までに数本、計10本前後の列車がこの橋を通過します(上下合わせた本数、日によって変動あり)。



例えば午前9~10時台と午後3~4時台が比較的人気の撮影タイムです。直近の正確な時刻はエッラ駅や宿のスタッフ、トゥクトゥク運転手などに聞けば教えてもらえますし、橋にいる係員に尋ねてもOKです。
列車通過を見る場合は、予定時刻の少なくとも30分前には橋に到着しておきましょう。遅延で後ろ倒しになることは日常茶飯事ですが、逆に早まる可能性もゼロではありません。
のんびり待つつもりで早めに行き、カメラの準備やベストポジションの確保をしておくと安心です。
なお、橋の上や線路脇には係員が常駐しており、列車接近時には「来るから下がって!」と声をかけて観光客を安全な場所へ誘導してくれます。決して線路上に居座ったりせず、指示に従って見学しましょう。
快適に楽しむためのアドバイス
さらに快適に楽しむためのアドバイスをまとめたものが以下となります。
- 朝イチか夕方がおすすめ: 観光客が一番多いのは午前10時~正午にかけてです。涼しく人の少ない早朝(7~8時頃)か、日差しが和らぐ夕方前(16時頃)が比較的ゆったり鑑賞できます。ただし朝は霧が出やすく視界が真っ白なこともあります。できればエッラに2泊以上して天気と相談しながら訪れると良いでしょう。
- 写真スポットいろいろ: 橋の上を実際に歩いてみるのはもちろん、橋を斜め上から俯瞰できる丘や、下から9つのアーチ全体を捉えられる斜面など撮影ポイントが点在しています。時間に余裕があれば色々な角度から眺めてみてください。特に先述のカフェ二階席からの眺望は抜群で、橋全景と背景の山並みが一枚に収まります。インスタ映え狙いなら色鮮やかな服装で行くと緑とのコントラストが映えるでしょう。
- 安全第一: 線路上は足場が悪く、橋の両側も開口部に手すりなどはありません。高さが24mありますので、ふざけて飛んだり跳ねたりせず足元には十分注意しましょう。写真撮影に夢中になりすぎて後ろから来る列車に気づかない…なんてことのないようにしてくださいね。幸い列車は低速で汽笛も鳴らすので不意に轢かれる心配は小さいですが、何事も自己責任です。
- 虫よけ対策: 森林に囲まれた環境ゆえ、蚊などの虫が多いです。虫よけスプレーを持っていけば快適です。また草むらを歩いた後は足にヒルが付いていないかチェックしましょう(万一かまれて出血しても衛生上の問題は少ないですが、絆創膏があるとベターです)。
ナインアーチブリッジ近辺のみどころ
ナインアーチブリッジだけでも行く価値十分ですが、エッラ周辺には他にも見どころが満載です。せっかく訪れるなら、ぜひ以下のスポットもセットで楽しんでみてください。
リトル・アダムスピーク(Little Adam’s Peak)
エッラ市街から徒歩で登れる小高い山で、その名の通りスリランカ聖地「アダムスピーク」を小型にしたような形をしています。標高1,141mの頂上まで約30~40分で到達でき、初心者でも気軽にトレッキング可能。


山頂からはエッラ・ギャップ(Ella Gap)と呼ばれる雄大な峡谷や、遠くの茶畑まで見渡すパノラマが広がります。特に日の出や日の入りの景色が素晴らしく、多くの旅行者が早朝に山頂を目指します。
登山道は整備されており、夕方には地元の人々が散歩がてら登る姿も見られるほどです。入口はエッラ市街地からナインアーチブリッジ方面へ徒歩15分ほどと近いので、橋観光とセットで訪れるのがおすすめ。
山頂付近は岩場で急な箇所もあるため、滑りにくい靴で行きましょう。
エッラ・ロック(Ella Rock)
エッラの町を見下ろすもう一つの人気展望スポットがエッラ・ロックです。所要3~4時間の本格的なハイキングコースで、山頂からは周囲360度の絶景が楽しめます。


トレイルはやや分かりにくく途中で線路沿いを歩く区間もあるため、現地ガイドを頼む人も多いです。朝8時頃から登り始めて昼前に下山するのが一般的なプラン。
標高約1,300mの頂上は吹き抜ける風が心地よく、達成感もひとしおです。健脚向きですが挑戦して損はない絶景スポットとして知られています。
ラワナ滝(Ravana Falls)
エッラの名の由来でもある「滝」を代表する名所がラワナ滝です。町から南へ車で15分ほど下った森の中にあり、高さ約25mから豪快に水が流れ落ちる姿は圧巻。


インドの叙事詩ラーマーヤナに登場する悪王ラーヴァナにまつわる伝説があり、滝の裏側にある洞窟にラーヴァナが隠れ住んでいたという言い伝えがあります。雨季には水量が増し迫力満点ですが、乾季は水が細くなるので訪問時期によって印象が大きく変わります。
道路沿いに位置し気軽に立ち寄れるため、エッラ発着の観光ツアーでも定番スポットです。「エッラ(Ella)」という地名自体がシンハラ語で「滝」という意味であり、その名の通り周辺にはこのラワナ滝を含め複数の名瀑があります。
デモダラ・ループ(Demodara Loop)
鉄道ファンなら必見のユニークな鉄道遺産が、エッラの次の駅デモダラにある「デモダラ・ループ」です。山岳鉄道の線路が自分自身の下をくぐり抜け、ループ状に高度を稼ぐ驚きの構造になっています。




世界遺産ラエティッシュ鉄道(スイス)のブルージオ橋にも匹敵する見事なループ線で、列車が丘をぐるりと回り込む様子を間近で見学可能。デモダラ駅近くの丘に登ると線路が渦巻く全景を眺められるポイントがあります。
ナインアーチブリッジ観光のついでに足を延ばす方もいますが、道が悪いためジープかバイクで行くのが無難です。
紅茶工場見学(Uva Halpewatte Tea Factory など)
スリランカといえば紅茶の名産地。エッラ周辺にも伝統的な紅茶工場があり、見学ツアーが人気です。
特に有名なのが町から車で15分ほどの「ウバ・ハルペワッタ紅茶工場」で、英国植民地時代から続く製茶工程をガイド付きで見学できます。


工場内は紅茶の良い香りに包まれ、お茶の製造過程を詳しく知ることができます。見学後はティーテイスティングや、できたての紅茶の直販もあり、紅茶好きにはたまりません。



ナインアーチブリッジ観光と同日に立ち寄るプランもよく組まれており、おみやげ探しにもおすすめです。
ヤーラ国立公園(Yala National Park)
エッラ観光の後に時間があるなら、ヤーラ国立公園でのサファリ体験もぜひ検討してください。
エッラから車で約3~4時間南東に位置するスリランカ最大級の野生動物保護区で、ヒョウやゾウ、クマなど多様な生き物が生息しています。



エッラからYalaを巡るモデルコースについては以下で説明しています!




早朝または夕方発のジープサファリツアーに参加すれば、高確率で野生の象の群れに遭遇できるほか、運が良ければ世界有数の密度を誇るヤーラのヒョウを観察できるかもしれません。


エッラは高原地帯と南部海岸・サファリ地域を結ぶ位置にあり、ヤーラ方面へのアクセス拠点にもなっています。雄大な高原の景色を満喫した後は、大自然の中で動物たちに出会うスリリングな体験はいかがでしょうか。
弊社チャーター車ならエッラからヤーラ周辺のホテルまでの送迎も可能ですので、旅程に組み込みたい方はお気軽にご相談ください。
エッラ(Ella)のおすすめホテル
観光地として急成長中のエッラには、バジェットなゲストハウスから高級リゾートホテルまで、多彩な宿泊オプションがあります。



2000年代半ばまでは小さな村だったエッラも、山々の絶景や冷涼な気候、世界的な紅茶の産地といった魅力、そしてSNSで話題のナインアーチブリッジ効果で知名度が上がり、おしゃれなカフェやホテルが急増して山岳リゾートの代表格となりました。
98エーカーズ リゾート&スパ(98 Acres Resort & Spa)




まず贅沢な滞在を望むなら、「98エーカーズ リゾート&スパ(98 Acres Resort & Spa)」がおすすめです。茶畑に囲まれた丘の上にあるエコ・ラグジュアリーなリゾートで、広大な敷地にヴィラ風の客室やインフィニティプールが配置されています。
部屋のバルコニーからはリトル・アダムスピークやエッラ・ギャップを一望でき、その絶景と行き届いたサービスは新婚旅行や記念旅行にも最適です。
EKHO Ella(エコー・エラ)




また、エッラ駅近くの「EKHO Ella(エコー・エラ)」も人気の高級ホテルです。スタイリッシュな客室とパノラマビューが評判で、観光で歩き回った後にゆったりくつろぐにはぴったりでしょう。
EKHO Ellaは、エッラ・ギャップを正面に望む絶景ロケーションが魅力。緑の山並みと谷に抱かれ、客室やテラスから雄大な眺めを満喫できます。 エレガントな内装の客室、屋内外のダイニングではローカルからインターナショナルまで多彩な料理を景色とともに頂きましょう。
宿選びの際に覚えておきたいのは、「車でのアクセス」です。エッラは坂道や階段の多い地形のため、ホテルによっては麓で車を降りて徒歩で上らなければならない所もあります。大きな荷物がある場合や高齢の方を伴う場合は、道路から直接アクセスできる宿を選ぶと安心でしょう。
例えば前述の98エーカーズやEKHO、フラワーガーデンなどは車乗り入れ可能で利便性が高いです。反対に景観重視であえて山の上のロッジに泊まりたい場合は、事前に宿に送迎を頼めるか確認しておくと良いでしょう。
最後に、エッラは欧米からの旅行者に非常に人気なため、ピークシーズン(12~3月・7~8月)は早めの宿予約が肝心です。



直前だと満室だったり料金が高騰するケースもあります。旅程が決まったら早めにブッキングして、雄大な高原リゾートでの滞在を楽しんでください。
まとめ
以上、エッラ近郊ナインアーチブリッジの観光情報を中心にお届けしました。
スリランカ有数の絶景スポットであるこの橋は、行き方さえ把握しておけば個人でも十分楽しめます。美しい写真や感動的な体験がきっと待っているはずです。下記に要点をまとめましたので、旅の計画づくりの参考にしてくださいね。
■要点まとめ(チェックリスト)
- ナインアーチブリッジはエッラ駅とデモダラ駅の間にある9連の石造りアーチ橋。高さ約24m・長さ約91mで、「天空の橋」とも称される絶景スポット。
- 列車で行く場合はエッラより先のデモダラ駅まで乗車して橋を渡る。指定席は公式サイトで1か月前から予約可能だが即満席が多く、満席でも当日自由席券で乗車自体は可能(立ち席の覚悟は必要)。
- 長距離乗車がきつい場合は、ハイライト区間のみ列車に乗るプランがおすすめ。例えばキャンディから車でハプタレー駅へ移動し、そこからデモダラまで1~2時間だけ乗ることでナインアーチブリッジも含め絶景を効率良く楽しめる。弊社チャーターサービスならそのような柔軟な旅程組みも可能。
- 列車を使わない場合でも、エッラ市街から車やトゥクトゥクで橋の近くまで行き、最後は片道1.5km程度の山道を徒歩でアクセスできる。坂道が急なので歩きやすい靴で。トゥクトゥクは価格交渉必須&配車アプリ活用推奨。
- 列車通過のベストタイミングを狙うなら現地の時刻表をチェック。午前中と午後に数本ずつ列車が走るが遅延も日常茶飯事なので早めに行ってのんびり待とう。安全のため列車接近時は係員の指示に従い、線路上から退避すること。
- 周辺の見どころも豊富。リトル・アダムスピークやエッラ・ロックで高原の絶景ハイキング、ラワナ滝でマイナスイオン浴、デモダラ駅でループ線見学、紅茶工場ツアーでセイロンティー体験など組み合わせ自在。時間があればヤーラ国立公園でサファリも人気。
- 宿泊はエッラ町に多彩に存在。絶景ビューを満喫できる高級リゾート(98 AcresやEKHO Ellaなど)から、眺望良い中級ホテル(Zion View等)、安価で清潔なゲストハウスまで目的に応じて選べる。山間の立地ゆえ予約時に車アクセスの可否を要確認。ピーク時期は早めの予約を心がけよう。
以上を押さえておけば、ナインアーチブリッジ観光はばっちりです。雄大な景色とともにのんびり流れる時間を楽しみ、安全第一で素敵な思い出を作ってきてくださいね。





