スリランカ旅行の服装で悩んでいませんか?「南国だからTシャツ1枚で平気でしょ?」と侮るなかれ。実は地域によっては上着が必要なほど冷え込む高原もあり、宗教施設では服装マナーを守らないと入場禁止なんてことも…。
しかしご安心ください。本記事ではスリランカの気候や季節ごとの特徴から地域別の服装ポイント、さらに男女別の注意点まで徹底解説します。
これを読めば常夏の島スリランカでも快適&安心!服装準備は完璧です。それでは早速見ていきましょう。
スリランカの気候と季節による服装ポイント
一年中夏のイメージのスリランカですが、実際には熱帯モンスーン気候で地域と時期により雨季と乾季があります。まずは気候の基本を押さえ、季節ごとの服装ポイントを確認しましょう。
ユイ季節ごとの気候と服装の注意点をまとめたのが次の表です。旅行時期に合わせて参考にしてください。
| 旅行時期 | 気候の特徴 | 服装・持ち物のポイント |
|---|---|---|
| 1~3月 (乾季) 例:3月 | 全土で比較的安定した晴天。 北部・東部の雨季も2月までに収まり、島全体が旅行適期です。特に3月は雨が少なく、内陸の遺跡エリアでは酷暑の日もあります。 | 服装: 真夏の装いでOK。半袖Tシャツに薄手ロングパンツが基本。日差しが強いので帽子・サングラス必携。遺跡観光には通気性の良い長袖シャツも有効です。高原に行くなら朝晩用にライトジャケットを用意しましょう。 持ち物: 紫外線対策が最重要。日焼け止めをこまめに塗り、水分補給も忘れずに。乾季とはいえ夕立程度の雨はあり得るため、折り畳み傘があると安心です。 |
| 4~6月 南西部雨季・北東部乾季 例:5月 | 南西部で雨季入り。 コロンボやゴールなど南西側は5月頃からモンスーンの豪雨が始まり蒸し暑く不安定な天気。一方、北部・東部は乾季に入り晴天が増えます。 | 服装: 基本は夏服で過ごせます。ただし突然のスコール対策に雨具必須。濡れてもすぐ乾くポリエステル素材のシャツやボトムが重宝します。日中は半袖+薄手パンツ、雨天時は軽量レインコートを羽織る程度でOK。足元は濡れても平気なサンダルが便利です。 持ち物: 折り畳み傘(携帯しやすい小型のもの)がマスト。南西部ではこの時期蚊も急増するため、夕方以降は長袖長ズボンで肌を守り、虫除けも忘れずに。 |
| 7~9月 南西部雨季後半・東部乾季 例:8月 | 地域差が大きい時期。 南西部の雨は小康状態になる日もありますが不安定さは継続。一方、東海岸や北部は乾季の真っ只中で快晴が続きます。 | 服装: 移動エリアに合わせた服装選びを。南部・コロンボ方面を含む旅程なら引き続き雨具を常備しつつ基本は夏服でOK。東海岸リゾート中心なら日焼け対策重視で、半袖短パン+ラッシュガード(水着用上着)等が活躍します。高原も訪れるなら上着をお忘れなく。 持ち物: 南西部では突然の豪雨に備え引き続き雨具を。東部ではUV指数が非常に高いので日焼け止めは絶対に必要です。いずれも暑さが厳しい季節なので水分・塩分補給を怠らないようにしましょう。 |
| 10~12月 北東部雨季・南西部二次雨季 例:11月 | 全体的に不安定な天候。 10~11月は北部・東部で雨季本格化。さらに南西部も10月前後にプチ雨季となり激しい雷雨が増えます。12月に入ると南西部は乾季へ移行。 | 服装: 夏服+本格的な雨対策が必要。常に折り畳み傘かレインジャケットを携行し、外出時は薄手の服を重ね着して濡れたらすぐ着替えられるようにすると◎。蒸し暑い雨が多いので通気性重視で。 持ち物: 一年で最も蚊が繁殖する時期!デング熱予防のため夕方以降は長袖長ズボンで肌を露出しないこと。虫除けスプレーも徹底しましょう。足元は滑りにくい靴が安全です。12月下旬から南西部は乾季に入り観光ハイシーズン到来します。 |
※上記はあくまで目安です。同じ時期でも訪問エリアによって適した服装は異なるのでご注意ください。



スリランカには2つのモンスーンが別の時期に押し寄せるので、乾季と雨季が地域によって違うのがポイントですね。


「自分の行く地域は雨季か乾季か?」迷ったら天気予報サイト等で直前の現地天候をチェックしましょう。
地域別の服装アドバイス
続いて、スリランカを地域ごとに見た服装ポイントです。大きく分けると暑い低地エリアと涼しい高地エリアで準備が異なります。それぞれどんな格好が適しているか解説します。
沿岸部・低地(コロンボなど都市部・ビーチエリア)
コロンボやガル、ジャフナなど海抜の低い地域は年間通して暑く湿度も高いため、基本は日本の真夏の服装で過ごせます。日中は半袖シャツやTシャツ+ハーフパンツ、女性なら薄手のワンピースやスカートなど涼しく動きやすい装いが快適です。素材は吸湿性の良いコットンやリネンが汗ばむ気候に適しています。



ただし、都市部ではあまりに肌の露出が多い服は控えましょう。スリランカ社会では露出度の高い服装は好まれない傾向にあり、地元の人々は南国でも意外と肌を隠し気味です。



観光客エリア(ビーチ沿いの町など)では欧米人がタンクトップやショートパンツで歩いていることもありますが、特に女性は胸元の開いたトップスや超ミニ丈のホットパンツは避け、肩や膝が隠れる服装を心がけると安心です。
男性も現地では長ズボン着用が一般的で、ハーフパンツでも丈は膝が隠れるくらいが落ち着いて見えます。露出を抑えた方が現地になじみ、不要な視線やトラブルを避けられるというメリットもあります。
街歩きでは服装の派手さにも注意。真っ赤やネオンカラーなど目立つ服装より、地味めで清潔感のある服の方がスリになりにくいと言われます。男女ともシンプルで控えめな服装を意識すると良いでしょう。
また冷房対策も忘れずに。



コロンボなどの大型ショッピングモールや長距離バスは冷房が強力で「冷蔵庫か!?」と思うほど寒いことがあります。薄手のカーディガンやストールをバッグに入れておけば、室内や移動中にサッと羽織れて便利です。
足元は歩きやすい靴やサンダルで。舗装が甘い道路も多く、ビーチ以外ではヒールよりスニーカーやスポーツサンダルが安心です。サンダルの場合、かかとが固定できるタイプだと長時間歩いても疲れにくいでしょう。
中央高原(キャンディ・ヌワラエリヤなど涼しい地域)
高原地帯に行くなら寒暖差に対応できる服装準備が必要です。日中は日差しがあると半袖でも過ごせますが、朝晩や天気が崩れた時は一気に気温が下がります。





ヌワラエリヤでは夜間10℃前後まで冷え込むこともあり、同じ日でも平地との気温差が大きいです。キャンディやエラでも夜は20℃を切る涼しさになるため、油断は禁物です。
高地では基本的に重ね着で調節しましょう。昼は半袖Tシャツ、その上に薄手の長袖シャツやパーカーを重ねて、暑くなれば脱げるようにしておくと便利です。特に早朝・夜間の外出や山頂でのご来光鑑賞(アダムスピーク登山など)を予定している場合、防寒着は必須です。
フリースやウインドブレーカー、薄手のダウンジャケットなど、コンパクトに畳めて暖かい上着をスーツケースに入れておきましょう。帽子や手袋まで大げさに用意する必要はありませんが、「まさか南国でここまで寒いとは!」とならないよう注意です。



また、高原エリアは天気が変わりやすく急な雨も頻繁です。撥水ジャケットや折り畳み傘は必ず持参し、防水スニーカーなど雨天でも歩ける靴があると安心です。
地元の人は朝晩に革ジャンやコートを着ている姿も見られ、観光客が上着を着ていても違和感は全くありません。むしろ寒さに震えていると周囲に心配されてしまうので、遠慮なく厚着しましょう。
観光シーン別の服装アドバイス
続いて、旅行中の具体的なシーンごとの服装ポイントです。スリランカでは寺院巡りからビーチ遊び、サファリ体験までアクティビティが豊富。



シーンに合わせて適切な服装を選ぶことで、より快適でトラブルのない旅になります。それぞれ詳しく見てみましょう。
寺院・仏教遺跡での服装マナー
スリランカを訪れたら外せないのが仏教寺院や聖地巡りですよね。キャンディの仏歯寺やダンブッラの石窟寺院などは世界的に有名ですが、こうした宗教施設を訪問する際は服装マナーに最大の注意が必要です。




知らずに肌を露出した服で行くと、入口で係員に入場を断られる場合もあります。



基本ルールはシンプルで「肩から肘まで」と「膝」が隠れていること」
男女問わず上半身は半袖(できれば肘が隠れる長さ)が望ましく、下半身は長ズボンまたはロングスカートで膝下まで覆う服を着用しましょう。男性はハーフパンツ不可、女性もノースリーブやミニスカート、短パンはNGです。実際に寺院入口で服装チェックがあり、基準に満たないと入れてもらえません。
色に関しては、現地では白系の服が正装とされています。参拝目的のスリランカ人は白一色の服でお参りすることも多いです。ただ観光客が服の色まで注意されることはなく、例えば白いTシャツに長ズボン程度のラフな服装でも規定(肌の露出がないこと)を満たしていれば入場は可能です。



せっかくなら白系の服で訪れると敬意が伝わり、現地の人にも好印象でしょう。
服装以外のルールもあります。寺院では靴と帽子を脱ぐ決まりで、境内では基本的に裸足になります(靴下着用は許可されています)。日中の石畳は驚くほど熱くなるので、暑さが苦手な方は厚手の靴下を持参すると良いです。脱いだ靴は自己管理ですが、有名寺院では有料の靴預かり所もあります。
女性の場合、ロングスカートでも階段の上り下りで思った以上に膝が露出することがあります。気になる方は下にレギンスを履くかパンツスタイルを選ぶと安心です。
なお多くの寺院では腰に巻く布(サロン)やショールを貸し出してくれる場合もありますが、数に限りがあるため自分で用意していくのが確実です。


大判の薄手ストールを1枚持っていれば、羽織にも腰巻きにも使えて便利です。普段露出の多い服装をしている場合でも、ストールと軽いシャツがあればサッと覆って入場できます。



最後に寺院でのNG行為も押さえておきましょう。
仏像と一緒に写真を撮る際は決して背を向けないこと(仏像にお尻を向けてセルフィー等もってのほか)。これは非常に不敬とされ、実際に仏像に背を向け自撮りした外国人旅行者が逮捕された例もあります。
また仏像や宗教関係のタトゥー、プリントTシャツを身につけてトラブルになったケースも報告されています。仏教国の信仰を尊重し、節度ある振る舞いを心がけましょう。
ビーチ・プールでの服装
南国ビーチを満喫するのもスリランカ旅行の醍醐味です。ヒッカドゥワやミリッサ、ウナワトゥナなど観光客の多いビーチでは、水着(ビキニや海パン)で泳いでOK。



リゾートホテルのプールでも欧米人観光客はビキニで日光浴していますし、過度に心配する必要はありません。ただし注意したいのはビーチから離れるとき。街中やローカルエリアでは露出の高い恰好のまま歩かないのがマナーです。
具体的には、観光客が少ないビーチではビキニよりTシャツ+ショートパンツ程度の軽装の方が無難です。地元では肌の露出が少ない方が望ましいので、人目のある場所では上に羽織るもの(パレオやラップスカート、薄手シャツ等)で水着の上から体を覆いましょう。
ビーチ沿いのカフェや売店に入る際も、サロン(布)を腰に巻くなど一枚何か羽織っていれば周囲の視線も気になりません。
男性も上半身ハダカで街を歩くのはNGです。以前、現地警察がビーチでの過度な肌の露出を問題視し「文化に相応しい服装を」との看板を設置したことがあり物議を醸しました(現在その看板は撤去されています)。
それほど公共の場では保守的な面もあると覚えておきましょう。ビーチやプールから離れるときは男女問わずTシャツ等を着用し、周囲への配慮を忘れないようにしたいですね。
サファリ・野生動物ツアーでの服装
スリランカ旅行でぜひ体験したいのが国立公園でのサファリ(ジープサファリ)です。


ヤーラ国立公園やウダワラウェ国立公園では野生のゾウやヒョウに出会えるチャンスがあります。ただしサファリでは普段の観光と勝手が違うので、服装選びのポイントを押さえておきましょう。
- 「汚れてもいい」ラフな服で行くこと。ジープで走ると前の車から巻き上がる土埃がものすごく、ツアー後には全身うっすら茶色…なんてこともあります。高級ブランドの白い服は避け、泥や埃が付いても気にならないTシャツ・パンツで臨みましょう。必要ならマスクやバンダナで口鼻を覆うと砂埃対策になります。
- 服の色はアースカラー系がベター。 必須ではありませんが、動物に刺激を与えないためにはベージュ・カーキ・オリーブなど派手すぎない色合いが望ましいです。いかにも“サファリルック”な服装の方が気分も盛り上がりますし、写真映えもします。ただし観光客向けサファリでは基本ジープから降りないので、色に神経質になりすぎる必要はありません。
- 早朝・夕方の冷え込み対策。 サファリは動物が活発に動く早朝や夕刻に実施されることが多いです。太陽が昇っていない時間帯の草原は想像以上に冷えます。薄手のウインドブレーカーやパーカーなど羽織れる上着を忘れずに持参してください。逆に日中のサファリは日差しが強烈なので、帽子&サングラスも必須です。帽子は走行中に飛ばされないよう、あご紐付きか深めに被れるものが安心です。
- 足元はスニーカーがおすすめ。 基本的にサファリ中にジープから歩いて降りることはありませんが、乗り降りや展望スポットでは多少デコボコした地面を歩く場合もあります。滑りにくく足首を保護できるスニーカーやトレッキングシューズだと安心です。濡れても乾きやすいメッシュ素材のものなら尚良いでしょう。サンダルは砂埃で足が真っ白&虫刺されの可能性もあるので避けた方が無難です。
- リュックや防水バッグに必要グッズを。 双眼鏡やカメラ、おやつ、水などを持ち込むなら両手が空くバッグが便利です。突然の雨に備えジープに置ける防水バッグやビニール袋もあると荷物が汚れず安心です。
なお、ハイキングやトレッキングを予定している場合も基本はサファリと同様です。動きやすい服装・靴に帽子や虫除けを用意し、早朝の山歩きなら重ね着で防寒しましょう。
エラやシギリヤでのプチ登山、世界遺産ホートンプレインズ(世界の果て)訪問なども、朝は冷えるのでウインドブレーカーが活躍します。
スリランカ旅行の服装【女性編】
続いて女性向けの服装アドバイスです。南国リゾートとはいえ、スリランカでは女性も露出控えめが基本のお約束。
肌を出しすぎない服装は宗教的にも安心な上、現地で変に目立たず防犯上もメリットがあります。



特に20~30代の日本人女性の場合、欧米人観光客に比べると保守的なくらいが丁度いいです。薄手のカーディガンやストールを持ち歩き、ノースリーブや短パンでも必要に応じてサッと羽織って隠せるようにしておくと便利でしょう。
実際、キャンディなど地方都市では肌の露出が少ないほど地元の人の視線も柔らかくなります。


日中の観光は涼しく動きやすい服装を心がけます。例えばコットン素材のゆったりしたワンピースやマキシ丈スカートは通気性も良く、街歩きにもリゾートにもマッチします。
現地の女性もジーンズに半袖トップスなどカジュアルな服装が多いので、肩や膝さえ隠れていれば特別なドレスコードはありません。暑い日はひざ下丈のスカートに汗取りインナー+半袖シャツなどで過ごし、冷房が強い場所では上からストールを羽織る、といった調節をすると快適です。
靴選びも大切です。サンダルは脱ぎ履きしやすく便利ですが、長時間歩く観光にはクッション性のあるスニーカーが安心です。ビーチサンダルはビーチ内にとどめ、寺院巡りや街歩きでは避けましょう(汚れた足で寺院に入るのはNGなので…)。ヒール靴は遺跡の階段や石畳では危険なため、基本的に出番は少ないです。
なお水着については前述のとおり、ビーチやプールで着用自体は問題ありません。ただトップレス(日光浴で上を外す)は厳禁です。



またビーチリゾート以外の場所では露出を控えるため、ビキニの上に羽織れるラッシュガードやパレオを用意しておくと安心です。特に日差しが強い海辺では薄手の上着が日焼け防止にもなります。
スリランカ旅行では遺跡巡りや自然散策などアクティブな行程も多いでしょう。動きやすい機能的な下着やウェアも忘れずに。汗をかいてもベタつかないスポーツブラや速乾素材のインナーは南国では重宝します。
ヨガや森林浴を楽しむ予定ならストレッチ素材のレギンス+Tシャツで挑むのもありです。街中ではあまりピタピタのスポーツウェア姿で歩かない方が良いですが、ホテル内や敷地なら問題ありません。
最後におしゃれ着も一着あると◎。
高級ホテルのディナーやバーでは露出の多い服やカジュアルすぎる装いは気が引けますよね。ワンピースや清潔感のあるブラウスなど綺麗めの服を一着忍ばせておけば、上質なレストランにも自信を持って入店できます。現地で急に素敵なレストランに誘われることもあるかもしれませんので、念のため準備しておきましょう。
スリランカ旅行の服装【男性編】
続いて男性向けの服装ポイントです。男性も基本は暑さ対策第一で、Tシャツ+ハーフパンツといったラフな服装で観光できます。
特にビーチ沿いのリゾートや屋外観光ではそれで問題ありません。ただ、スリランカの男性は伝統的に長ズボン姿が一般的であり、観光客であってもあまり短すぎる半ズボンより膝丈程度のパンツの方が周囲に溶け込みやすいです。治安面から見ても肌の露出が少ない方が落ち着いた印象を与えます。
とはいえ蒸し暑い中を長ズボンで歩き回るのは大変なので、通気性の良い薄手のパンツを選びましょう。綿麻素材のチノパンやリネンパンツは風通しが良く涼しい上、寺院や高級店用にもなります。



現地では腰巻き布(サロン)を身につける男性も多く、ひざ下まで隠れる布で代用する手もありますが、観光客は無理せず軽いロングパンツを一本持参すれば十分です。
上半身は半袖シャツやポロシャツがおすすめです。Tシャツでも構いませんが、襟付きシャツが一枚あると様々な場面で重宝します。リネン製の開襟シャツなどは南国らしい雰囲気も出せて写真映えもしますし、通気性も抜群です。派手な柄シャツを着る必要はありませんが、現地の男性が着ているようなシンプルな無地シャツは一枚あると便利です。
日差し避けの帽子とサングラスは男女とも必需品です。特に男性は帽子を被らない人も多いかもしれませんが、炎天下での遺跡巡りなどでは熱中症予防のためにも是非持参してください。
靴は街歩き用スニーカーとサンダルの2足体制がおすすめです。サンダルは脱ぎ履きしやすいため、寺院訪問やビーチでは重宝します。一方で長時間の観光や山道ではスニーカーが安全です。
高級レストランやクラブではショートパンツやビーチサンダルはマナー違反となる場合もあるので、そうした場面に備えて長ズボンと靴を用意しておきましょう。襟付きシャツ+長ズボン+きれいめのスニーカーor革靴であれば、まず入店を断られることはありません。
最後に男性ならではの注意点を一つ。上半身裸で街中を歩かないことです。暑いとついTシャツを脱いでしまいたくなるかもしれませんが、それはビーチ内限定にしましょう。
ローカルエリアでの裸同然の格好は文化的にNGですので、必ずシャツを着用してください。またタトゥーに関して、特に仏教系の入れ墨(仏像やシンボルなど)がある場合はしっかり隠すようにしましょう。先述の通り、仏教への不敬と見なされ思わぬトラブルに発展しかねません。薄手のアームスリーブやラッシュガードで覆えば日焼けも防止できて一石二鳥です。
まとめ:スリランカ服装準備の要点チェック
最後に、スリランカ旅行の服装について押さえておきたいポイントを箇条書きで総括します。
- 基本は真夏の装い+α: スリランカは年間を通じ平均気温約27℃と暑いため、薄手の半袖シャツやパンツなど夏服が基本。ただし冷房対策や高原訪問に備えて羽織れる上着も忘れずに用意しましょう。
- 季節と地域で雨具がマスト: 滞在中が乾季でも突然のスコールはあり得ます。特に5~9月に南西部、10~1月に北・東部を訪れる場合は折り畳み傘やレインコートを常に携帯し、速乾性の服装で雨に対応できるようにしましょう。
- 高原は涼しい! ヌワラエリヤやエラなど標高の高い地域では夜間冷え込むため、長袖の上着や防寒着が必要です。日中との寒暖差に対応できる重ね着を心がけ、早朝の屋外活動時にはウインドブレーカー等で防寒を。
- 寺院では肌を出さない: 仏教寺院や遺跡を見学する際は肩と膝を隠す服装が絶対条件です。男女とも半袖+長ズボン(女性はロングスカート可)を着用し、ノースリーブや短パンのまま入らないこと。入口で布を貸してくれる所もありますが自前のストール持参が確実です。白系の服だと尚良し。
- 露出控えめ+清潔感が安心: 街中ではタンクトップや極端な短パンなど露出度の高い服装は避け、シンプルで肌を出しすぎない服を選びましょう。露出が少ない方が現地になじんで防犯面でも安心です。特に女性は薄手の上着やストールで体温調節兼カバーできるようにすると◎。
- ビーチではマナーを守る: 観光客向けビーチでの水着着用は問題ありませんが、ビーチ外では体を覆うのがマナー。公共の場での過度な肌見せは避け、男性も上半身裸で歩かないようにしましょう。
- 虫&日差し対策を忘れずに: 南国の日差しは強烈なので帽子・サングラス・日焼け止めは必須です。さらに蚊の多い地域では夕方以降長袖長ズボンで肌を守り、虫除けをこまめに使ってデング熱予防を心がけてください。
- 用途別の靴と服を準備: 歩き回る日はスニーカー、寺院やビーチには脱ぎ履きしやすいサンダルといった具合に、行程に合わせて靴も使い分けましょう。サファリや登山には汚れてもいい長袖服+運動靴、高級ディナーには襟付きシャツ+長ズボン…というように、シーン別の服装を一通りイメージして用意すると安心です。
スリランカの服装準備さえバッチリできれば、あとは思い切り旅を楽しむのみです。暑さや文化の違いに戸惑うことなく、快適かつ安全に南国の魅力を満喫してくださいね。楽しいスリランカ旅行を!










