スリランカ鉄道で絶景旅!紅茶列車の魅力と予約方法を解説!

スリランカ鉄道で絶景旅!紅茶列車の魅力と予約方法を解説!
  • URLをコピーしました!

南国スリランカで、まるで絵葉書のような絶景鉄道の旅ができることをご存知ですか?

緑の茶畑を縫うように走る青い列車、開放されたドアから吹き込む風、ゆったり流れるローカルな時間――。

アルジュン

近年SNSやテレビCMでも話題になり、「スリランカ鉄道の紅茶列車に乗らずして旅は語れない!」とも称されるほど、多くの旅人を惹きつけています。

ユイ

世界的な旅行ガイドLonely Planetから「世界で最も素晴らしい鉄道旅のひとつ」と太鼓判を押されたこのスリランカ鉄道の魅力と、紅茶列車の乗り方・予約方法を解説しますね!

さらに、日本人観光客に嬉しい裏技や快適に楽しむコツも網羅しました。

スリランカ旅行を計画中のあなたも、本記事を読めば絶景列車の旅を安心して楽しむポイントが丸わかりです。それでは出発進行、スリランカ鉄道の世界へご案内します!

目次

スリランカ鉄道の魅力と世界が注目する理由

19世紀イギリス植民地時代に敷設されたスリランカの鉄道網は、総延長約1,560kmにもおよび国内各地を結んでいます。

スリランカの鉄道網

蒸気機関車の時代から受け継がれた古き良きディーゼル列車が今日も走り、電化区間はゼロ。最新の高速鉄道とは無縁ですが、その分どこかノスタルジックで素朴な雰囲気が漂い、日本の昭和時代を思わせる情緒があります。

ユイ

何と言っても特筆すべきは車窓に広がる風景の素晴らしさです。

スリランカ鉄道は世界的にも「景色が美しい鉄道旅」として有名で、特に高原地帯を走る紅茶畑の路線やインド洋沿いを走る海岸の路線は数々の旅行ガイドで絶賛されています。

車窓からの紅茶畑の景色
エラ

雄大な自然のパノラマが次々と現れる車窓に目を奪われ、列車に揺られる時間そのものが旅のハイライトになるでしょう。

緑鮮やかな茶畑、霧に煙る山並み、ヤシの木陰のジャングルや谷底の滝、そしてキラキラ輝く海岸線…変化に富んだ絶景が続くため「移動手段」というより究極の観光アトラクションといっても過言ではありません。

さらにスリランカ鉄道の旅には開放的でのんびりしたローカル体験も満載です。列車の窓は基本的に開放OKで、顔に当たる風を感じながらゴトゴト揺られる心地よさは格別です。

ドアも停車中は開け放たれるので、腰掛けて足をぶらぶらさせながら写真を撮る旅人もいます(※安全には注意!後述)。

駅に停まれば物売りのおじさんが車内に乗り込んできて、揚げたてのスパイシーなおやつや甘い紅茶を売ってくれることも。乗客同士の何気ない会話や笑顔の触れ合いから、現地の人々の暮らしに触れることができるのも鉄道旅ならではの醍醐味です。

こうした魅力が口コミで広がり、今やスリランカ鉄道は世界中の旅行者の憧れとなっています。

ユイ

特に日本では2023年末に午後の紅茶のテレビCMで目黒蓮さんを採用してスリランカの紅茶列車が紹介されたこともあって関心が急上昇しました。

アルジュン

2025年には乗車目当ての観光客が激増し、チケットが争奪戦になるほどの人気ぶりです。

エラ

予約できない場合の対策と、楽しむ方法については後述します!

絶景の紅茶列車(キャンディ~エッラ間)とは?

「紅茶列車」とは、スリランカ中央高原地帯のキャンディ~エッラ間を走る観光客に大人気の鉄道路線の愛称です。

KandyからEllaの区間
アルジュン

古都キャンディ(Kandy)から高原リゾートの町エッラ(Ella)まで約120km、標高差約1,300mを4~6時間かけて走るこの区間は、世界有数の美しい茶畑風景で知られています。

ユイ

指定席が取れない場合の対策についても後でお伝えしますね!

もともとイギリス統治時代に山間部の茶葉やコーヒーを運ぶため開通した路線ですが、現在では「世界一フォトジェニックな列車旅」として世界中の旅行者を魅了しています。

その愛称どおり沿線には紅茶畑が広がり、走る列車の青い車体とのコントラストが見事です。

ルート上にはヌワラエリヤ(Nuwara Eliya)など標高1,800m級の避暑地もあり、一帯はセイロンティーの名産地。車窓からは緑のじゅうたんのような茶畑や霧に煙る森、山間にかかる高架橋(有名な「ナインアーチブリッジ」もエッラ近郊にあります)や谷底に落ちる滝など、息を呑むような絶景が途切れることなく続きます。

ナインアーチブリッジを走る列車
ナインアーチブリッジを走る列車
アルジュン

ちなみにナインアーチブリッジはEllaの駅の先にあるので、Demodara(デモダラ駅)までの切符を買いましょう!

列車はのんびりと山岳地帯を登っていくため揺れも穏やかで、途中の小さな駅では数分停車することもあります。その間に地元の子ども達が手を振ってくれたり、乗客が降りて写真撮影を楽しむ姿も見られます。

「世界で最も美しい鉄道旅」との呼び声はダテではなく、写真映え抜群のオープンドアからの景色目当てにプロの写真家からインスタ旅行者まで殺到しているのも納得でしょう。

グローバルな「世界の歩き方」であるLonely Planetによると、このコロンボ~バドゥッラ線(キャンディ~エッラを含む紅茶列車区間)は2025年版の世界鉄道ランキングで7位に選ばれています。

スリランカ観光の目玉としてさらなる人気を博しています。

紅茶列車はここに注目!景観ハイライトと乗車ポイント

紅茶列車の旅を最大限楽しむために押さえておきたいハイライトを紹介します。

まず景観の見どころですが、出発地キャンディ近郊ではジャングルや田園風景を抜け、徐々に高度を上げていきます。茶畑が本格的に現れ始めるのは高原リゾートのヌワラエリヤ(最寄り駅はナヌオヤ駅)付近から。

ナヌオヤ駅からキャンディ駅
エラ

キャンディ発の場合、ナヌオヤを過ぎてからエッラまでの区間が特に絶景と評判です。

一方、逆方向エッラ発の場合もナヌオヤ手前の1時間ほどで美しい茶畑が連なります。晴れた日には青空と新緑の茶畑、点在するカラフルな民家が織りなす風景はまさに極上のパノラマです。

写真撮影をするなら午前中発の列車がおすすめです。朝の澄んだ光の下では茶畑の緑も一層鮮やかに映え、幻想的な朝霧に包まれた高原の景色も楽しめます。

午後になると天候が崩れやすく、遅延も累積しがちなため効率面でも午前発が良いでしょう。紅茶列車は一日に数本運行されていますが、観光客には朝8~9時台発の便が特に人気です。

座席に座る位置はどちら側でも茶畑ビューが楽しめますが、区間によって景色が広がる側が変わるため、空いていれば写真を撮りやすい窓の開くドア付近やデッキに移動して眺めるのも一案です(混雑時は無理せず、自分の席で安全に楽しみましょう)。

座席クラスと料金:1等・2等・3等どれを選ぶ?

スリランカ鉄道には大きく分けて1等(ファーストクラス)・2等・3等のクラスがあります。それぞれ快適性や設備が異なるので、旅のスタイルに合わせて選びましょう。以下に主な特徴をまとめます。

クラス特徴備考
1等冷房付きリクライニングシートで快適。一部列車には展望車や寝台もあり。全席指定席。窓が開かない車両が多く景色を肌で感じにくい。
2等扇風機付きで基本的に窓開閉可。適度なクッション性のある座席。一部指定席あり。風を感じながら景色を楽しめるため観光客に人気。
3等扇風機なし・木製ベンチなど簡素な座席。利用客多く混雑しやすい。自由席が中心(主要急行で指定席設定例も)。運賃は極めて安価。

料金は日本と比べると驚くほど安く、例えば長距離のコロンボ~エッラ間でも2等自由席なら数百スリランカルピー(数百円)程度、1等指定席でも2,000~3,000ルピー前後(約1,000~1,500円)です。

ユイ

短距離ならさらに安価で、紅茶列車の主要区間であるキャンディ~ナヌオヤ~エッラ間も日本円で数百円~千円程度で乗車できます。予算に余裕があれば快適さ重視で1等を選ぶのも良いですが、車窓を満喫するなら2等のほうが窓を開け放てるぶん開放感があります。

3等はローカルな雰囲気を味わいたいバックパッカー向けですが、「安さ重視で地元客に混じって乗る」のも面白い経験になるでしょう。

ただし観光で初めて利用するなら2等以上を選ぶことをおすすめします。主要路線では最近3等にも指定席が設定されるケースがあり(例:急行列車の特定車両)、必ずしも「3等=絶対座れない」わけではありませんが、繁忙期は満員で立ち席覚悟になることも日常茶飯事です。

アルジュン

ただ、繁忙期は2等車が予約できないこともしばしば。そのような方にとっておすすめな方法をお伝えします!

紅茶列車の予約方法:オンライン予約と当日券の攻略

紅茶列車のチケット予約はスリランカ国鉄の公式オンライン予約サイトから行うことができます。

紅茶列車の予約サイト

乗車予定日の30日前(約1か月前)から発売開始となり、パスポート番号などが必要ですが、手順自体は比較的シンプルです。

ユイ

人気区間は予約受付開始と同時に埋まってしまうことも多く、特に観光シーズン(12月~3月の乾季や連休時期)はキャンディ~ナヌオヤ間の指定席が秒殺で満席になります。

公式サイトで希望列車を検索しても表示されない場合は、既に満席で予約枠がない可能性が高いです(※その列車自体が存在しないわけではありません)。

まずは乗車日の1か月前をカレンダーにメモし、開始直後にオンライン予約に挑戦するのが理想です。

公式サイトは英語表記かつ動作が重い場合もありますが、確実に座席を確保したい方はぜひチャレンジしてみましょう。予約が完了すればEチケットが発行され、当日はスマホ画面のQRコード提示などで乗車できます。なお予約時に座席指定(席番指定)はできず、車両や席番は発券後に自動割当となります。

アルジュン

もし公式サイトで予約が取れなかった場合でもまだ手はあります

ひとつは現地の駅窓口で当日券(自由席)を購入して乗る方法です。紅茶列車のような長距離普通列車には指定席車のほかに2等・3等の自由席車両も連結されていることが多いので、たとえ指定券が満席でも駅に行けば乗車自体は可能です。

もちろん座席保証はなく満員なら立ちになりますが、それでも絶景を楽しむチャンスは残されています。

ユイ

特に先述の通り、もっとも景色が良い区間は1~2時間程度なので、「少し立つくらいなら我慢できる」という方は自由席に飛び込む価値があります!具体的な方法をお伝えします!

繁忙期でもあきらめない!紅茶列車を短時間で効率よく楽しむ裏ワザ

人気すぎて予約困難な紅茶列車ですが、「すべての絶景をフル乗車しなくても、おいしい所だけ楽しむ」という賢い方法もあります。ポイントは先述した景色のハイライト区間に絞って乗車すること。

ユイ

例えばキャンディからヌワラエリヤのナヌオヤ駅の区間であれば茶畑が最も美しく見られるのはナヌオヤ~ハットン周辺の約1時間区間です。

この区間だけ列車に乗り、前後は車で移動すれば、長時間列車に揺られる必要がなく時間節約になります。このようなプランはタクシーチャーターを併用していれば可能になります。

エラ

実際に弊社「スリランカタクシーチャーターサービス」(SLTCS)であれば乗車したい区間だけ楽しむ、乗る駅まで送迎し、降りる駅でピックアップして旅程を続けるということが可能です!

実際に日本人経営の「スリランカタクシーチャーターサービス」(SLTCS)の利用者の声では、「予約が満席で焦ったが、現地ドライバーの計らいで紅茶畑が始まるHatton(ハットン)駅からNanu Oya(ナヌオヤ)駅まで紅茶列車に乗れた」という体験談が数多くあります。

アルジュン

この方法なら大きな荷物は車に預けて貴重品だけ持って身軽に乗車できるので、混雑した車内でも安心して絶景鉄道を満喫できます。

しかもHatton~ナヌオヤ間は所要わずか約1時間。仮に自由席で座れなくても立ったままでも問題なく景色を楽しめる時間ですし、写真撮影に集中するにはむしろ都合が良いくらいです。

具体的なプラン例:
朝、専用車でホテルを出発し高原のハットン駅へ向かいます。ドライバーが事前に3等車の当日乗車券を手配(※自由席券は現地調達になります)してくれるので安心です。ハットンから紅茶列車に乗り込み、ドア付近や窓際で絶景を満喫します。ナヌオヤ駅で下車したら、先回りして待っている専用車に再合流し、そのままヌワラエリヤ観光へ…という流れです。

弊社SLTCSではこのような「タクシーチャーター+紅茶列車部分乗車」のサポートを提供しており、日本語スタッフによる事前相談も可能なので、不安な方は利用を検討すると良いでしょう。タクシーチャーター会社に依頼すれば駅までの送迎や3等席のチケット取得代行も含めすべて任せられるので、予約が取れなかった場合の強い味方です。

スリランカタクシーチャーターサービスのHP
ユイ

このように工夫すれば、「予約できないから紅茶列車は諦める…」という状況でもまだまだチャンスはあります。短い区間でも実際に乗ってみれば感動はひとしおですので、ぜひあきらめずに最適な方法で紅茶列車体験を楽しんでください!

海沿いを走るもう一つの絶景列車:コロンボ~ゴール間の海岸鉄道

紅茶列車と並んで人気なのが、首都コロンボから南部の古都ゴール(Galle)を結ぶ海岸鉄道です。

全長約120kmを2~3時間で走破し、文字通りインド洋の海岸線に沿って走るため、乗っている間じゅうエメラルドブルーの海を眺め続けられます。

コロンボからゴールへの列車

ある区間では線路が海からわずか1メートルほどの距離しかなく、窓から手を伸ばせば波しぶきが届きそうなほど。「海上を走っているみたい!」という爽快な体験ができる路線です。

車窓右手(コロンボ発ゴール行きの場合)には水平線が広がり、沿岸のビーチでは遊ぶ地元の人々やカラフルな漁船の景色も楽しめます。

ユイ

特に夕暮れ時には、傾いた陽光に照らされて海面が金色に輝き始め、本当に美しいサンセットクルーズのような雰囲気です。海風が車内に吹き込み、蒸し暑い空気も和らいで心地よく、南国のリゾート気分を満喫できます。

この路線には沿線にいくつか見どころもあります。途中駅のモラガラ付近ではサンゴ礁で有名なビーチがあり、ヒッカドゥワ(Hikkaduwa)はサーフスポットとして知られます。

そしてゴール近郊では伝統的なスティルトフィッシャーマン(高床式の棒に腰掛けて海釣りをする漁師)の姿が見られることもあります。

スティルトフィッシャーマン

終点ゴールの町自体も17世紀築のオランダ要塞が残る世界遺産「ゴール要塞」が駅から歩いてすぐ。列車を降りた後、そのまま散策できるのも嬉しいポイントです。

海岸列車は本数も1時間に1本程度と比較的多く、気軽に乗りやすい路線です。切符も当日駅で簡単に購入でき、指定席が満席で困るといったケースは少ないでしょう。

おすすめの座席は進行方向左側(コロンボ→ゴールの場合)です。左側窓際なら遮るものなくインド洋を一望でき、写真を撮るにも最適です(逆方向のゴール→コロンボなら右側が海側になります)。

なお、一部の列車には1等車や指定席車両が連結されていることもあります。ただし紅茶列車同様、1等冷房車だと窓が開かないことが多いので、潮風を感じながら開放的に景色を楽しみたいなら2等車など窓の開く車両に乗るのがおすすめです。

エラ

海岸沿いを走る開放型の列車は、まるでジブリ映画『千と千尋の神隠し』に登場する海上電車のモデルみたいだと旅行メディアで話題になったこともあり、SNS映えも抜群です。

ぜひ南国らしいシーサイドトリップも鉄道で味わってみてください。

※補足:この沿線では2004年のスマトラ沖大地震による津波で列車ごと被災し、約1,700名もの犠牲者を出す痛ましい事故が起きました。現在は線路も駅もすべて復旧し、安全に運行されています。当時の教訓を伝える慰霊碑も沿線各所に建てられています。海の恩恵と脅威を胸に留めつつ、それでも変わらず美しい絶景の旅を続けるこの海岸列車に乗ることは、きっと特別な体験になるでしょう。

その他の路線もチェック!旅程に合わせた鉄道活用法

スリランカには紅茶列車や海岸列車以外にも鉄道路線が張り巡らされています。主要観光で利用しやすい路線をいくつか紹介しましょう。

コロンボ~キャンディ間(山岳部前半区間): コロンボから高原の玄関口キャンディへ向かう路線で、所要約2.5~3時間です。段々畑やヤシの林を抜けながら徐々に高度を上げていく過程が楽しめ、英国統治時代にプランテーションから産物を運ぶために作られた歴史あるルートです。紅茶列車の前半部分にあたり、キャンディ止まりの列車も多く運行されています。時間がない旅行者は「コロンボ~キャンディを鉄道、そこから先の高原エリアは車で移動」という組み合わせも一般的です。短時間で山間部の雰囲気を味わえるので、キャンディ観光のついでに鉄道体験したい人におすすめです。

コロンボ~ジャフナ間(北部ルート): スリランカ北部の主要都市ジャフナまでを結ぶ路線です。内戦の影響で1990年から長らく不通でしたが2014年に復旧しました。現在はコロンボからアヌラーダプラ経由で1日1往復程度、急行「ヤール・デヴィ号(Yal Devi)」が運行し、約7~8時間でジャフナに到着します。北部タミル文化圏の中心地ジャフナへ向かうこの列車は、内戦終結とともに復活した象徴的な存在で、地元の人々にとっても特別な意味を持つ路線です。沿線ではアヌラーダプラや北部独特の乾いた大地の風景が広がり、文化や歴史に興味のある旅人には興味深いルートでしょう。

コロンボ~バッティカロア/トリンコマリー間(東部ルート): コロンボからガルオヤ経由で東海岸の街バッティカロアや港町トリンコマリーに至る路線もあります。本数は少なめですが、車窓からは広大な乾燥地帯やラグーン(潟湖)の風景が楽しめ、運が良ければ野生のクジャクやゾウが見えることもあるとか。観光客には馴染みが薄いかもしれませんが、例えば文化三角地帯のシーギリヤや野生動物で有名なミンネリヤ国立公園へ行く際、途中のハバラナ駅まで鉄道を利用し、そこからバスやタクシーに乗り継ぐプランも可能です。鉄道と他の交通手段を組み合わせることで、旅程に柔軟性と冒険心をプラスできます。

なおスリランカの鉄道網は観光地を網羅しているわけではなく、「行きたい場所の近くに駅がない」ことも多々あります。また列車の本数や所要時間の関係で、効率重視なら車移動に軍配が上がる場面も少なくありません。

実際、スリランカ国内をあちこち周遊したい場合、鉄道だけですべて回るのは難しいでしょう。そこでおすすめなのは「ここぞ」という区間で鉄道を取り入れ、それ以外はタクシーチャーターで移動する方法です。

紅茶列車や海岸列車など絶景区間は鉄道で楽しみ、遺跡巡りや都市間移動は車で効率よく――といった具合に組み合わせると、時間を有効に使いながら鉄道旅情も味わえて一石二鳥です。

日程に余裕を持たせて、ぜひスリランカ鉄道と陸路移動を上手にミックスしてみてください。

まとめ

では最後に、本記事の要点を振り返ります。スリランカ鉄道の魅力を存分に楽しむヒントをまとめました。

  • 世界が認める絶景ルート: スリランカ鉄道は高原の紅茶畑や海岸線など変化に富んだ景色が魅力。特に紅茶列車(キャンディ~エッラ間)はLonely Planetで世界トップクラスに選ばれ、日本でもSNSやCMで話題になるほど人気です。
  • 紅茶列車は予約必須&裏技活用: 観光シーズンは指定席が即完売するほどの大盛況。公式サイトで1か月前から早めに予約しましょう。それでも満席でも諦めず、当日自由席に挑戦したり、ハットン~ナヌオヤ間だけ乗るプランや逆方向列車を狙うなど裏技で絶景区間を楽しめます。
  • タクシーチャーター併用で効率UP: 信頼できる現地タクシーチャーター(日本語対応可)に依頼すれば、駅までの送迎やチケット入手もサポート可能。荷物を車に預けて身軽に絶景列車体験ができるので安心です。
  • 座席クラス選び: 車窓を満喫したいなら窓の開く2等がおすすめ。1等は快適ですが窓が開かない場合あり。3等は超格安でローカル感満点ですが混雑覚悟。主要路線では3等指定席も登場しつつありますが、初めてなら2等以上を選ぶと無難です。
  • 海岸列車も必見: コロンボ~ゴール間の列車は海沿いを走る爽快ルート。夕景が美しく、本数も多いので当日切符で気軽に乗車可。海側の左席に座り、インド洋の大パノラマと潮風を満喫しましょう。
  • 時間と安全に余裕をもって: 列車は遅延が多いのでスケジュールはゆとりを持ち、午前中移動が鉄則です。大事な予定日は避けて計画しましょう。オープンドアでの撮影は人気ですが安全第一で。異国の鉄道旅では焦らずゆったり構える心が何より大切です。

スリランカ鉄道の旅は、一度味わうと忘れられない特別な体験になるはずです。絶景と人情あふれるローカル列車に乗って、あなたもぜひ「人生で一度は乗るべき」スリランカ鉄道の魅力を存分に味わってください。

雄大な景色と共に、素敵な旅の思い出ができますように。さあ、次はあなたがスリランカの青い列車に乗る番です! 🚃🌴

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次