スリランカのETAの書き方(オンライン申請方法)をわかりやすく解説!

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スリランカへ観光で訪れる日本人にはETA(Electronic Travel Authorization)と呼ばれる電子渡航認証の取得が必要です。ETAとは、スリランカ政府が導入した短期滞在者向け電子ビザ制度で、オンラインで事前に申請し許可を得る仕組みです。

エラ

2012年以降、観光目的を含む全ての短期渡航者にETA取得が義務付けられており、日本人も渡航前に取得しないと入国できません。

ここでは、初めてスリランカを訪れる方向けに、ETAの概要からオンライン申請の方法、入力項目の書き方、注意点、そして取得後の対応まで丁寧に解説します。

目次

ETAとは何か?概要と日本人への適用

ETA(電子渡航認証)は、スリランカ入国に必要な電子ビザ許可の一種です。短期観光やビジネス、乗り継ぎ目的で滞在する場合に適用され、渡航前にオンラインで申請・取得することができます。

アルジュン

紙のビザスタンプの代わりに電子的に承認を得る形式であり、パスポート情報に紐づけられて入国審査で確認されます。

日本国籍の旅行者は観光目的であっても渡航前にETAを取得することが必須です。ETAを持たずに日本を出発しようとすると、航空会社のチェックイン時やスリランカ入国審査で搭乗拒否・入国拒否される可能性があります。

実際、2025年10月15日以降は出発前にETA未取得の場合、航空会社で搭乗を断られる措置が取られています。そのため、スリランカへ旅行する際は必ず事前にETAを申請し、承認を受けておきましょう。

ユイ

なお、2023年末からスリランカ政府は観光業振興策として日本人を含む特定7か国の観光ビザ手数料を期間限定で無料化しています。

この対象国には日本のほか中国、インド、タイ等が含まれ、日本人は現在観光ETA申請料が無料です(30日間・二次入国まで)。

ただし無料でもオンライン申請自体は必要であり、「無料だから申請不要」という誤解をしないよう注意してください。無料措置の期間や対象国は変更の可能性があるため、最新情報はスリランカ当局の発表や日本外務省の海外安全情報で確認すると安心です。

ETA申請が必要な人とタイミング

観光目的でスリランカに入国する日本人旅行者は渡航日までにETAを取得しなければなりません。

観光以外でも短期の商用訪問やトランジット(一時乗り継ぎ)で入国する場合にもETAが必要です(モルディブとシンガポール国籍のみ相互協定でETA免除)。観光ETAで許可される滞在期間は最長30日間で、初回入国日から30日以内であれば再入国(ダブルエントリー)も可能です。

申請のタイミングは、渡航日の約1~3か月前から準備すると良いでしょう。ETAオンライン申請自体は出発の90日前から可能であり、通常は申請から数時間~1日程度で承認がおります。

エラ

緊急の場合でも迅速に結果が出ることが多いですが、万一審査に時間がかかったり不備で差し戻されたりすると困るため、少なくとも出発の数日前までには申請を済ませておくのが安全です。

また前述のように2025年10月以降、事前ETAがないと航空機に搭乗できないため、遅くとも出発直前までに承認通知を受け取っておく必要があります。余裕をもって取得し、渡航当日に慌てないよう準備しましょう。

ETAオンライン申請の流れ(公式サイト)

ETAの申請はオンラインで完結できます。以下に公式サイトでのオンライン申請手順をまとめます。公式のETA申請ページはスリランカ出入国管理局のサイト(URL:eta.gov.lk)で、日本語表示にも対応しています。

公式ETAサイトにアクセスする

スリランカ政府出入国管理局のETA申請ページにアクセスします。トップページの「適応」と表示されているボタン(※日本語訳でApplyに相当)をクリックし、申請者本人によってをクリックします。

スリランカのETAの書き方

画面が飛ぶので再度文中の適応をクリックします。

スリランカのETAの書き方

規約の内容をざっと確認し、ページ下部の「I Agree(同意します)」チェックボックスにチェックを入れて進みます。パスポート情報は正確に入力すること、虚偽申告は入国拒否につながる可能性があることなどの注意書きが記載されています。

左側のApply for an Individualをクリックすると申請フォームに進むことができます。

スリランカのETAの書き方

申請フォームの入力

個人情報・渡航情報の入力ページが表示されます。ここでパスポート記載事項を中心に必要項目をすべて英語で入力します。入力項目の詳細と書き方については後述します。

主な用語の説明は以下です。

項目(英語表示)入力内容と書き方のポイント
Surname/Family Name (姓)パスポート記載の姓(苗字)をローマ字のつづりどおり正確に入力します。結婚等で旧姓が併記されている場合も、パスポートのメインの姓をそのまま入力してください。
Other/Given Names (名)パスポート記載の名(下の名前)をそのままローマ字で入力します。ミドルネームがある場合も含め、パスポートと同一の順序・スペルで記入します。姓と名を逆にしないよう注意しましょう。
Title (敬称)プルダウンから自分の称号を選択します。男性ならMr., 未婚女性ならMiss, 既婚女性ならMrs.など該当するものを選びます(パスポートと一致する必要はありませんが一般的な称号を選択)。
Date of Birth (生年月日)パスポート記載の生年月日を日/月/西暦年の順(サイト上の指定フォーマットに従う)で入力します。入力ミスを防ぐため、再入力欄(Re-enter Date of Birth)にも同じ日付を入力します。カレンダー選択機能があればそれを利用すると確実です。
Nationality (国籍)プルダウンからJAPAN(日本)を選択します。日本国籍以外の場合は該当国を選びます。
Country of Birth (出生国)生まれた国を選択します。日本生まれであればJAPANを選択します。パスポートに出生地の記載があればそれに合わせましょう。
Occupation (職業)現在の職業を英語で入力します(または該当する職業区分を選択)。例:会社員ならCompany Employee, 学生ならStudentなど。特に該当がない場合Otherを選び具体的に記入しても構いません。
Passport Number (旅券番号)パスポートの旅券番号を半角英数字で正確に入力します。英字と数字の区別に注意してください(O0I1など紛らわしい文字に注意)。再入力欄(Re-enter Passport Number)にも同じ番号を入力し、一致することを確認します。
Passport Issued Date (発行日)パスポートの発行日を日/月/年形式で入力します。パスポート写真ページの「Date of Issue」の日付です。
Passport Expiry Date (有効期限)パスポートの有効期限日を日/月/年形式で入力します。「Date of Expiry」の日付をそのまま入力してください。入国時点でパスポートの残存有効期間が6か月以上必要なので、有効期限が近い場合は新しいパスポートを取得してから申請しましょう。
Intended Arrival Date (到着予定日)スリランカに入国する予定日を選択します。カレンダーから選ぶか日付を入力しますが、申請日から90日を超える未来の日付は入力できません(ETA申請は渡航90日前から受付のため)。だいたいの予定日で構いませんが、旅行日程が決まっていれば正確な日付を入力します。
Purpose of Visit (訪問目的)渡航の目的を選択肢から選びます。観光目的の場合は一般的にSightseeing or Holidayingを選択します。スリランカらしくAyurveda & Yoga(アーユルヴェーダ目的)などの選択肢もありますが、該当しない場合は観光を選んで問題ありません。
Contact Details (連絡先)Emailアドレスと電話番号等の連絡先情報を入力します。特にEmailはETA承認通知を受け取る重要な手段なので誤りのないよう二重に確認してください。電話番号は国際番号形式(例:日本の携帯なら+81から始める)で求められる場合があります。

(※上記は主な入力項目の例です。実際のフォームでは順番や表示が多少異なる場合があります。)

基本的にはパスポート情報に忠実に入力すれば難しい点はありません。サイト表示を日本語にしていても入力欄自体は英語表記の場合がありますので、英字で入力する必要があります。

全て半角英数字で入力し、スペルミスや入力漏れがないよう注意しましょう。また渡航予定日はあくまで目安であり、実際の入国日が多少前後しても問題ありません(ETA承認後、許可された期間内であれば入国できます)。

ただしETA承認には有効期限があり、通常発行日から3か月以内に入国する必要があります。あまりにも早く申請しすぎると渡航時にETAが無効になる恐れがあるため、渡航の直前より2~3か月前以内のタイミングで申請するようにしましょう。

その後に支払い手続きに移ります。(※2025年現在、日本人観光ETAは手数料無料のためこのステップはスキップされます)通常は確認後にオンライン決済画面に移行し、クレジットカードで申請料を支払います。

Visa、MasterCard、American Expressブランドのカードが利用可能です。カード情報を入力し、決済を完了させてください(12歳未満の子供のETAは料金が請求されません)。

申請完了・受付メールの受信

支払い完了後、即座に「申請を受領した」旨の自動メールが届きます。メール件名は「Sri Lanka ETA status Acknowledgement」で、これはあくまで受付完了通知であり承認ではありません。同時にウェブ画面にも申請受付番号(リファレンス番号)が表示される場合があります。

アルジュン

実際に私に来たメールがこちらです!申請が終わった後、即時に来ました!

スリランカのETAの申請受付確認メール

ETA承認通知の受信

通常、受付メールから数時間以内に審査が行われ、結果がメールで届きます。無事承認されれば、件名は先ほどと同じ「Sri Lanka ETA status Acknowledgement」ですが本文に「ETA APPROVAL NOTICE」と明記され、「your application for free (ETA) has been approved(ETAが承認された)」という文章が記載されています。

スリランカのETAの承認通知

このメールがETA承認通知です。承認までの所要時間はまちまちですが、多くの場合は申請当日中に届きます。

PDFなどの添付はなく、メール本文自体が承認レターの役割を果たします。内容にはETA承認番号(ETA No.)や許可された滞在期間などが記載されています。メールを受け取ったら、以下の点に注意しましょう。

  • メールは保存・印刷する: 承認通知メールはETA取得の証明となる大切なものです。受信したら削除せず保存し、できれば印刷して紙でも持っておくことをおすすめします。スマートフォンのスクリーンショットを撮っておくのも良いでしょう。万一入国時に「ETAの証明を見せてください」と言われた際にすぐ提示できるように準備します。
  • スパムフォルダも確認: 申請後24時間以上たっても承認メールが届かない場合、迷惑メールフォルダに振り分けられていないか確認します。それでも見当たらない場合、申請時にメールアドレスを誤入力した可能性もあります。その際は公式サイトの「Check Status(ステータス確認)」機能を使い、ETA申請状況を検索してみましょう。申請受付番号やパスポート番号で照会可能です。あるいはETAコールセンター(24時間対応)に問い合わせる方法も案内されています。
  • 承認通知の内容確認: 承認メールにはETAの有効期限ETA番号が書かれています。通常、ETAの有効期間は最初の入国予定日から30日間(観光目的の場合)と記載されています。またダブルエントリーが許可されていることも明記されます。自分の渡航予定に合致しているか念のため確認しましょう。もし申請内容に誤りがあった場合(例えばパスポート番号の入力ミス等)、速やかに在日スリランカ大使館に連絡し指示を仰ぐことをおすすめします。

以上がオンライン申請の大まかな流れです。申請自体は入力項目もシンプルで、所要時間は10~15分程度で完了します。

ユイ

航空券情報や宿泊先情報、顔写真データのアップロード等は一切不要なので気軽にオンラインで申請できます。

よくあるミスや注意点

ETA申請は比較的簡単ですが、初めての方が陥りやすいミスや気を付けたいポイントをいくつか挙げます。

アルジュン

何度もいいますが、必ず事前に取得しておきましょう!

  • 名前の入力間違い: パスポートと完全に同一の氏名を入力することが重要です。姓・名の順序を取り違えたり、スペルミスをすると承認後に入国審査で問題になる可能性があります。特にミドルネームがある人は漏れなく入力しましょう。日本のパスポートでは氏名がローマ字で記載されていますので、そのとおりに入力すれば大丈夫です。
  • メールアドレスの誤入力: 承認通知は基本的にメールで届くため、メールアドレスの入力ミスは致命的です。よくある「.jp」の入力漏れや全角入力ミスなどに注意し、必ず正しいアドレスを入力してください。申請後は迷惑メールフォルダも含め受信メールを確認しましょう。
  • パスポート番号・日付の入力ミス: パスポート番号は0(ゼロ)とO(オー)など紛らわしい文字に注意しながら正確に写してください。発行日・有効期限の日付も西暦の年と月日を間違えないようにしましょう。パスポートの残存有効期間は入国時6か月以上必要ですので、期限切れが近いパスポートで申請しないよう留意してください。
  • クレジットカード決済のトラブル: 日本人観光客は現在ETA申請料無料のため決済は不要ですが、通常時や有料国の場合はオンラインでカード支払いが必要です。Visa/Master/Amex以外のカードは使えません。決済時にボタンを重複クリックすると二重に請求される恐れがあるため注意しましょう。エラーになった場合は時間をおいてから再試行するか、別のカードを試すといった対処も必要です。
  • 非公式代行サイトへの注意: 「スリランカ ETA申請」で検索すると、日本語で代行申請を受け付ける業者サイトが多数見つかります。一部は正規の数倍の手数料を請求するケースも報告されています。必ず公式サイト(eta.gov.lk)から申請するようにしましょう。公式サイトは日本語ガイド付きで現在手数料も無料なので、自分で十分対応可能です。不明点があれば在日スリランカ大使館や信頼できる情報源に確認しましょう。
  • ETAの取得忘れ・遅延: 稀に「スリランカは到着ビザがあるから事前申請不要」と誤解して渡航当日を迎えてしまうケースがあります。しかし現在はETA未取得では航空機に搭乗できません。かつては空港で「オンアライバルビザ」を取得する選択肢もありましたが、無用なトラブルを避けるためにも必ず事前にオンライン申請を済ませておくべきです。直前では焦ってミスをしがちなので、余裕を持って手続きを完了させましょう。

スリランカ入国時のETA提示方法(印刷は必要?)

スリランカ到着時、入国審査官は電子システム上でETAの有無を確認します。

基本的にはETA承認がパスポートに紐づいているため、パスポートを提示するだけで入国手続きは進みます。しかし、場合によっては審査官から「ETA承認通知の提示」を求められることもあります。

ユイ

また2025年現在、日本出発時の航空会社チェックインカウンターでもETA取得済みか確認されるため、印刷した承認通知やメール画面を持参することが強く推奨されます。

印刷物に関するポイントは次のとおりです。

  • 印刷は必須ではないが安心材料: スリランカ当局はETAを電子的に管理しているため、紙のビザのようにパスポートに貼付するものはありません。スマートフォン上のメール画面やPDF提示でも理論上は問題ありませんが、入国時にネット接続が不安定だったり、スマホの電源切れなど予期せぬ事態も考えられます。紙で印刷した承認通知があれば万一の場合でも安心です。A4サイズで白黒印刷でも構いませんので、旅行書類一式に加えておきましょう。
  • 航空会社チェックインでの提示: 日本の空港で出発手続きをする際、航空会社スタッフから「ビザはお持ちですか?」と尋ねられることがあります。ETA承認通知を印刷して見せればスムーズです。特に2025年10月以降は事前ETA未取得だと搭乗拒否となるため、チェックイン前にETAを取得済みである証拠を用意しておくことが重要です。
  • 入国審査での提示: スリランカ到着後、入国審査官にパスポートを提示すれば通常はETA承認情報が自動照合されます。稀に「ETAのプリントはあるか?」と聞かれる場合がありますが、その際は印刷した通知書を渡せば確認が早いでしょう。入国カード(ディスエンバルケーションカード)は2025年現在不要になったとの情報がありますので、基本的にはパスポートとETAだけ提示すればOKです。

まとめると、ETA承認通知の印刷持参は「必須ではないが強く推奨」というスタンスです。実際に渡航された方々も「印刷を求められなかった」というケースが多いものの、念のため持っておくと安心だと報告しています。

大切な旅行をスムーズに始めるためにも、事前準備は万全にしておきましょう。

スリランカのETA申請はオンラインで手軽に行え、正しく手続きすれば難しいものではありません。初めての方は不安もあるかもしれませんが、本ガイドの手順どおりに進めれば問題なくETAを取得できるはずです。

事前にビザ(ETA)をしっかり取得しておけば、あとは魅力あふれるスリランカ旅行を思い切り楽しむだけです。準備を整えて、どうぞ良い旅を!

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