2026年2月末から始まったイラン戦争(中東有事)のニュースを見て、「スリランカ旅行は大丈夫なの?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
結論から申し上げますと、スリランカは安心して旅行していただける状況です。
とはいえ、ニュースだけ見ていると不安になるのは当然のことです。当記事では、スリランカ現地でタクシーチャーターサービスを運営している私たちランカミーが、現地のリアルな状況を踏まえて、皆さまの疑問にひとつひとつお答えしていきます。
そもそも何が起きているのか?イラン戦争の概要
まず、今回の中東有事について簡単に整理しておきます。
2025年6月にイスラエルがイランの核施設を攻撃し、12日間の短期戦争が発生しました。いったん停戦となったものの、2026年2月28日にアメリカとイスラエルが再びイランに対して大規模な軍事攻撃を開始しました。
この紛争の影響で、世界の石油輸送の約20%が通過するホルムズ海峡の通航が大幅に制限されています。原油価格は2月末の1バレル約70ドルから3月中旬には100ドルを超える水準にまで急騰しました。

スリランカはイランから遠く離れた南アジアの島国ですが、石油をほぼ全量輸入に頼っているため、燃料価格の上昇という形で間接的な影響を受けています。

航空券への影響は?日本からスリランカへのフライトは大丈夫?
日本からスリランカへの航空便は、通常通り運航しています。
日本からスリランカへ渡航する場合の主なルートは以下の通りです。
■ 直行便(スリランカ航空) 成田空港からコロンボ(バンダラナイケ国際空港)への直行便が週4便運航しています。この路線は南アジア・東南アジア上空を飛行するため、中東の紛争地域の空域を一切通りません。安心してご利用いただけます。
■ 東南アジア経由便 シンガポール航空(シンガポール経由)、キャセイパシフィック航空(香港経由)、タイ国際航空(バンコク経由)、マレーシア航空やエアアジア(クアラルンプール経由)なども通常通り運航しています。これらも中東上空を通りませんので、影響はありません。
■ 影響を受けているルート 影響を受けているのは、ドバイ・ドーハ・アブダビといった中東ハブ空港を経由する便です。エミレーツ航空、カタール航空、エティハド航空などは欠航や運休が相次いでいます。ヨーロッパからスリランカへ渡航される方は中東経由便を利用するケースが多いため影響がありますが、日本からの渡航ではそもそも中東経由を選ぶ方は少数派です。
つまり、日本からスリランカへの渡航ルートには実質的な影響はありません。
ただし、ジェット燃料の価格が世界的に高騰しているため、航空券の価格は以前に比べて上昇しています。とはいえ、欧米路線と比べるとスリランカ行きの航空券は現実的な価格に収まっています。
スリランカ航空の直行便であれば最安値であれば往復12万円台から購入可能です。燃油サーチャージは上がっていますが、ヨーロッパやアメリカへの渡航と比較すれば、手の届きやすい範囲といえるでしょう。
ガソリン・燃料事情は?現地での移動に支障はない?
中東情勢の影響で、スリランカ国内の燃料価格は上昇しています。政府はQRコード式の燃料配給制度を3月15日から再導入し、現地の一般車両に対しては週あたりの給油量が制限されています(乗用車は週15リットル、バイクは週5リットルなど)。
「えっ、それって観光に影響あるんじゃ……」と思われたかもしれません。
ご安心ください。スリランカ政府は、観光客を乗せている車両に対しては燃料の給油制限を設けないことを発表しています。 観光業はスリランカにとって極めて重要な産業であり、政府もその点を十分に理解した上での措置です。
URL: Frequently Asked Questions about the Tourist Fuel Pass
URL: Sri Lanka Fuel QR Code Guide: Navigating the 2026 National Fuel Pass
ランカミーのチャーター車両も問題なく給油できておりますので、ご予約いただいたお客様の旅程に支障が出ることはありません。シーギリヤ、キャンディ、ゴール、ヤーラ国立公園といった各観光地への移動も通常通りご案内しております。
ただし、燃料価格の上昇に伴い、チャーター料金に若干の燃油調整が入る可能性はあります。この点についてはお見積もりの際にしっかりとご説明いたしますので、ご不明点があればお気軽にお問い合わせください。

中東有事の影響で観光地は通常通り営業している?
はい、スリランカの主要観光地はすべて通常通り営業しています。
シーギリヤロック、キャンディの仏歯寺、ダンブッラ石窟寺院、ゴールの旧市街、ヤーラ国立公園、ウダワラウェ国立公園、ポロンナルワ、アヌラーダプラなど、スリランカを代表する観光スポットはすべて通常営業中です。

2026年はスリランカの観光が絶好調で、3月8日時点で60万人以上の外国人観光客がすでに到着しています。Travel + Leisure誌が選ぶ「2026年に行くべき世界の旅行先50選」にもスリランカが選ばれており、国際的な注目度も非常に高い状況です。
ひとつだけ注意点を挙げるとすれば、政府が燃料節約のために毎週水曜日を公務員の休日としているため、水曜日は一部の政府系施設や公共交通機関が縮小運行となる場合があります。ただし、主要な観光地や民間の施設には大きな影響はありません。旅程を組む際に水曜日のスケジュールを少し意識していただければ十分です。
治安は大丈夫?安全にスリランカを旅行できる?
スリランカの治安は安定しており、中東情勢による悪化はありません。
日本の外務省が発表しているスリランカの危険情報は、2026年3月17日時点でもレベル1(十分注意してください)のまま据え置かれています。これは最も低いレベルの注意喚起であり、イラン戦争の影響によるレベル引き上げは行われていません。
スリランカは中東から約3,000km以上離れており、紛争の直接的な影響はありません。現地でもテロや暴動のリスクが高まっているという情報は一切なく、観光客に対する治安上の懸念は報告されていません。
2022年の経済危機の際には大規模なデモや抗議活動が発生しましたが、現在のスリランカは経済回復が順調に進んでおり、社会的にも安定しています。外貨準備高は2026年2月時点で約72.8億ドルと6年ぶりの高水準に達しており、債務再編もほぼ完了しています。2022年の再来を心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、当時とは状況がまったく異なります。
実際にランカミーのドライバーたちも、日々お客様をご案内する中で治安上の問題を感じることはないと報告しています。夜間の外出についても一般的な海外旅行の注意事項を守っていただければ問題ありません。
ビザや入国に影響はある?
日本国籍の方は、これまで通りスリランカに入国可能です。
スリランカは現在、日本人旅行者に対してETA(電子渡航認証)を無料で発行しています。オンライン(eta.gov.lk)で申請でき、30日間の短期滞在が認められます。パスポートの残存有効期間が6ヶ月以上あれば問題ありません。
また、中東情勢によりスリランカ国内で足止めされている外国人旅行者に対しては、政府が14日間のビザ無料延長措置を実施しています。万が一フライトの変更が必要になった場合でも、柔軟に対応できる体制が整っています。
まとめ:安心してスリランカへの旅行を計画してください
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。最後にポイントを整理します。
| 項目 | 状況 |
|---|---|
| 航空便 | 日本からの直行便・東南アジア経由便は通常運航。中東経由便のみ影響あり |
| 航空券価格 | 燃油高騰の影響でやや上昇。ただし欧米路線と比べると現実的な範囲 |
| 現地の燃料 | 一般車両は制限あり。観光客を乗せた車両は無制限に給油可能 |
| 観光地 | すべて通常営業。水曜日の政府系施設のみ一部縮小 |
| 治安 | 安定。外務省の危険情報もレベル1(最低レベル)で変更なし |
| ビザ・入国 | 日本人はETA無料。通常通り入国可能 |
イラン戦争のニュースは確かに不安を感じさせるものですが、スリランカ自体は紛争地域から遠く離れており、観光インフラも治安も問題ありません。むしろ2026年はスリランカ観光にとって過去最高の盛り上がりを見せている年であり、世界中から旅行者が訪れています。
ランカミーでは、現地の最新情報を常に把握しながら、お客様に安全で快適なスリランカ旅行をお届けしています。燃料事情やフライトの状況に変化があれば、随時このコラムでもお知らせいたします。
スリランカは皆さまのお越しをお待ちしています。安心して旅行の計画を進めてください。
ご不明な点やご心配なことがあれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。現地にいる私たちだからこそお伝えできる、リアルな情報をお届けいたします。


